クラスで問題行動を起こす子どもの5つの作戦と対処法~その④『復讐してやる…。』

「子どもの問題行動5つの作戦」の今回は第4回目です。
前回は『権力闘争』でしたが、この段階でさらに勇気をくじかれると、その行動は『復讐』へと歩みを進めます。

前回の作戦その②『権力闘争』の記事を読まれていない方はぜひこちらをご覧ください。

『復讐』段階にきますと、中々一筋縄ではいかなくなります。
本来はこの段階に来ますと専門家の対応が必要になりますが、自分たちにできることも考えてみましょう。

作戦を見極める


よく『権力闘争』と『復讐』段階の見分け方が分からないというご質問を頂くことがありますので、少しそこについてお話しします。

『権力闘争』の時には、受ける側は「怒り」や「苛立ち」を覚えます。相手も自分はあなたより上だということを証明したいので、徹底的に挑発してくることが多いです。
それに対して『復讐』段階では、「怒り」や「苛立ち」を通り越して「嫌な気持ち」「罪悪感」などを感じたりします。
受ける側がある種の「無力感」を感じてしまうわけですね。

|作戦その④~復讐~


作戦その③の『権力闘争』では、相手に負けまいと力比べをしてくるわけですが、今回の作戦その④では『権力闘争』に子どもが負けてしまい、力で勝てないならせめて直接的な方法ではなくても傷つけてやる…となるわけです。

その具体的な方法としては、例えば何を言っても言うことを聞かない、非行に走る、不登校になる、自傷的になるなど、大人が声をかけてもその努力を一瞬で消しさります。

作戦その③では子どもはある種仲間たちから「英雄」的な立ち位置で見られることもありますが、『復讐』段階では仲間たちや大人からも「悪者」として扱われます。

そしてどちらかというと大人に直接目の前で何かをするというよりは、陰で企み、大人の声掛けに対しては後味悪く反応してくるような段階です。

|『復讐』への対処法


この段階まで来ると当事者ができることは実は少ないのです。

『復讐』段階の子どもに対して、いかなる働きかけも心に届きません。
まずは第3者に協力を仰ぎたい。先生ならば、その子と関係を持てる同僚の先生であったり、母親であれば父親へ、父親であれば母親へなど。

そそてあなたにできることはまず自分の非を認めることです。
自分が傷をつけたつもりはなくても、あなたに『復讐』しているのなら相手が傷ついていることは事実です。
「自分も傷ついている」など思っても言ってはいけません。大人側からの『復讐』として受け取られてしまい、ますます遠くに離れていってしまいます。
しっかりと非を認め、謝ることをまずしたいです。
そして、その子の了解を得たうえで、クラスないし家庭で話し合いの場を設け、協力を仰ぎ、その子をサポートしてくれるようにお願いしたい。

しかしもしその子が学校そのものや家庭そのものに不信感などを抱いているのであれば、やはり専門家の援助が必要です。

|まとめ


『復讐』段階まで来ると、当事者にできることは本当に少ないです。
『復讐』段階まで来る前に子どもと向き合い、問題を解決することが何より大切だと私は思います。

とにもかくにも、このような問題行動を起こす子どもが出るというのは、その子自体に問題があるわけではありません。その問題行動は必要があって行っているんです。それは何のためかというと、クラスや家庭などの「共同体」に所属したいから。

その「共同体」に競争原理が働いていれば、当然何かしらの戦いに負ける子が出てくるわけです。そういった子は健全な方法ではその共同体に所属できないと思い、注目をひいたり、大人と戦ったり、復讐したりするわけです。

だから子どもを責めたりするのは少しズレているんだと思います。
改革すべきは共同体に働いている「雰囲気」や「ルール」ですね。競争原理をやめて協力原理が働く共同体にしたい。それは『縦の関係』ではなく『横の関係』で、お互いが信頼しあい、お互いに協力して、貢献しあえて、自分の居場所がある、そんな共同体です。

みなさんのクラスや家庭はどんな雰囲気ですか?
たまに立ち止まって見つめなおしてみるのも有意義かもしれません。

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【12月1日@西新宿】アドラー心理学の交流会やります!

カウンセラーの田山です。 

あたたかくなったり、寒くなったり。
気温の上下も忙しければ、それにともない体調の上下も激しくなりますね。
無理をしすぎないが吉ですよ。 

さて、今週の日曜日12月1日に西新宿のタリーズコーヒーにて14時からカウンセリング会社LIFE FACTORYさんの企画で『アドラー心理学 勇気づけ交流会』をさせていただくことになりました。

アドラー心理学勇気づけ交流会

 定員は4名ですでに2名ほどお申し込みをいただいているようです!
(私のところには通知がこない…) 

このブログを読んでくださっている方はおそらくご存知の通り、私はアドラー心理学ひとすじ、専門の心理カウンセラーです。

 書籍の『嫌われる勇気』シリーズも先日200万部を突破したようで、それを記念した金色と銀色に光る特別装丁版が本屋に並んでいましたね。
 ただ一般向けの書籍だけに、読者の間で解釈に少し誤解が多いのも事実…。 

この交流会ではより正統的で伝統的なアドラー心理学の姿をお伝えできるような会にしようと思っています。 

内容としては、アドラー心理学の講座と勇気づけのワーク、悩みのシェア、カウンセリングを予定しています。

お時間は2時間ですが、割とてんこ盛りな内容となっておりますね。

 アドラー心理学は『使用の心理学』です。
使わなきゃ意味はないんです。
実践してこそ生きてくる。 
使う場面というのはもっぱら日常生活ですね。
日々の生活の中で使う。
使うとどうなるかというと、考え方が明るく前向きになったり、人間関係での悩みに頭を抱えなくなる。とにかく自分が変わる、変われる。

 従来の心理学のイメージですと『ありのままの自分を受け入れ、他人に縛られずに自分らしく自由に生きて良いんですよ』ってイメージが強いと思いますが、アドラー心理学にもそういった側面があることはありますが、少しニュアンスが違うんですね。

 アドラー心理学は『それぞれが自立した精神を持って、自分の選択に責任を持ち、周りを信頼し、そして協力しながらより良い人間関係』を目指したいんです。 

自己成長です。 
アドラーは、その姿は分からないけど、あるであろう「絶対の真理」に向けて人間は成長していきたい気持ちがあると言っていました。その姿勢は常に未来にある目標に向けて、今の行動を考えます。 

だからアドラー心理学では過去を重視しないんです。どんな過去を抱えててもいい。それらの過去が自分の運命を決めるわけじゃない。 

未来を見据えて『今』を見る、前向きで明るい解決思考型の心理学です。 

アドラー心理学に興味がある方、学んでみたい方、人間関係で悩んでいる方、自分に自信が持てない方、悩みを聞いてほしい、解決したい方はぜひ来てくれたら嬉しいです。
きっとお役に立てると思いますよ。 

普段、アドラー心理学を勉強している方からもご質問いただいたりすることもありますので、アドラー心理学を生きる方達がきっと周りにもいらっしゃるんだと思います。

そんな方達とも親交を温めたいですね。 
ぜひ色んな話を共有して、より良い人生を送るべく良い時間にしませんか? 

お申し込みはこちらからできるようです。

アドラー心理学勇気づけ交流会

みなさまとお会いできること、楽しみにしています。

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アドラーの小話『音楽を諦める必要はあるのだろうか』

今日は趣向を変えて、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーのエピソードをお話ししようと思います。
今日のお話はプロのピアノ伴奏者になろうとウィーンの音楽アカデミーを受けた人のアドラーとの思い出です。

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好きな人がいるんだけれど、いざその人を目の前にすると緊張してうまく話せない。顔も赤くなるし、変なこと言ってしまいそうで、どう思われるか不安で仕方がない。そんな思いをしたことはありませんか?
今日はそんな思いを少しでも軽くできるようなお話をしたいと思います。

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興味深いことがあったんです。満席のカフェで、ひたすら「長いのよね〜。なんで空かないのかしら。もう帰ろうかしら。」と利用客に聞こえるような声でつぶやきながらテーブルの側に立ち、どかせようとする方に遭遇したんです。

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最近なんだか人間関係がうまくいかない。
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そんな状況に陥っていませんか?
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クラスで問題行動を起こす子どもの5つの作戦と対処法~その③『ぜったいに負けない!』

「子どもの問題行動5つの作戦」 、今回は第3回目です。
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親や先生が本気で腹を立てて、「この子をなんとかしなければ!」と思うようであれば、それは作戦その③の『権力闘争』の段階に入っているかもしれません。

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【心理学×話し方】『あがらない話し方』講座、10月分終了しました!

昨日、10月31日で10月分の『あがらない話し方』講座が終了しました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました♪
11月以降も、何度か日程を組んで開催していこうと思いますので、機会があればぜひご参加いただけたら嬉しいです。今日は、いくつか受講してみての感想を頂きましたので、ご紹介させていただこうと思います。

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