クラスで問題行動を起こす子どもの5つの作戦と対処法~その②『何としても目立ってやる!』

前回から始まりました「子どもの問題行動5つの作戦」 、今回は第2回目です。
クラスや家庭で、本気で腹は立たないまでも、イタズラをしきりにしてくる子どもたちがいます。注意をしてもまたイタズラをする。中々やめてくれない子どもたちのこういった行動も、実は5つの作戦の1つなんです。

ご紹介している「5つの作戦」というのは、それらの作戦が単独で存在しているとはあまり考えません。
どちらかというと選んだ作戦で目的が達成できない場合、順にエスカレートしていくと考えます。

前回の1つ目の作戦は『賞賛を求める』でした。

この作戦で先生に認めてもらえない、注目を集められないなどの、いわゆる『所属の失敗』を感じると、今度は良い事ではなく、悪いことをしてでも注目を集めようとするわけです。

それが今回ご紹介する『注目を集める』段階の作戦となります。
詳しく見ていきましょう。

|作戦その②~注目を集める~


前回の『賞賛を求める』の段階では、勉強頑張ったり、積極的に手伝いをしたり、いわゆる「良い行い」を中心に注目を集めようとしていました。
しかしこの作戦で可能性を見出せないと、積極的な子であれば進んでイタズラをするようになります。

例えば授業中にいきなり立ってふざける、他の子にちょっかいを出す、落書きをする、消しゴムをなげる、などなど…。
子どもによってその表現方法は様々ですので、一概にはいえません。

しかしその手段は違くとも、受け手、つまり親や先生側が持つ感情には共通点があります。

それは『煩わしくはあるが、本気で腹は立たない。』という点です。

この問題行動の第2段階をみていつも思い出すのは、大人気漫画で今は連載終わりましたが『NARUTO』の主人公、「うずまきナルト」を思い出します。

彼は第1巻冒頭から、第2段階におけるその典型的な心理状態、作戦を実行していました。
主人公ナルトの目的はただ「認められたい」、承認欲求の中でもがき苦しんでいました。 仲間や友達から敬遠される中、必死に問題行動を起こすことで自分の周りにあるコミュニティーに『所属』しようとしていたのです。

そんな意味では、ナルトは作戦その②『注目を集める』のわかりやすいモデルかもしれません。

|『注目を集める』行動への対処法


まず親や先生がその子どもに対して、丁寧に怒らずに「やめてくれますか?」お願いをしてみてほしいです。

それでもやめず、こちらもあまり本気で腹が立たない程度でしたら、おそらく子どもの作戦は『注目を集める』で間違いないかもしれません。

そしてその後は不適切な行為に注目をしない。

例えば授業中に大きな声を出して授業を妨害する子どもに「授業中に大声出しちゃだめでしょ!」と怒っても効果はありません。
子どもの立場からしたらそれで作戦は成功なのです。
第2段階の子供の目的は、不適切な行為をしてでも注目をひこうとすることです。
なので不適切な行動で注意、つまり構ってもらえることがわかれば、その行為を続けます。そして不適切な行為で大人に抵抗するのは、友だちやクラスメイトからはある種のヒーロー的な立場で人気を得やすいため、味を締めたら中々やめられません。

もちろん他の生徒に危害が加わる、命の危険があるなどの非常事態の可能性がある場合はその限りではありません。

不適切な行為に注目をしないようにしたら、そこで終わってはいけません。
そこで終わればそれはただの無視です。子どもは次の段階へと作戦を進めるでしょう。

親や先生が次にしないといけないのは、不適切な行為をする子どもがしている「適切な行動」を見つけ、そこを勇気づけてあげることです。
どんな些細なことでもいいです。
例えば先ほどの授業中に大声をあげてしまう子どもが休み時間や、声をだしてもいいとされる時間と場所で出していた時に「大きい声が出せるんだね」「良い声してるね」「遠くまでよく聞こえる声だね」などと声を声をかけてみる。

そして他の人への協力や貢献をする機会を提案してあげてみてください。

それは例えば「クラスの子を整列させるときにみんなに声がけをしてくれるかな?」とか「話し合いの時に司会をしてくれる?」とか、「歌は興味がある?」など昇華させる方向で提案してみると効果的です。

不適切な行為というのは、「不適切」とはいえその子どもがやりやすい、表現しやすい方法で現れます。それは一見するといけない行為に見えがちですが、案外特技であったりもします。親や先生がそれをより健全な方向に導いてあげることが大切です。

|まとめ


いかがでしたでしょうか。
問題行動を起こす子どもの5つの作戦その②『注目を集める』。

いけないことをしていればつい注意したくなってしまうのはある程度仕方がありませんが、その子どもの『目的』をしっかりと見定め、適切な対処をしていくことで子どもたちの共同体感覚も養われ、自立した責任感のある大人に育っていくのではないでしょうか。

問題行動というのは、家庭や学校など別の場所から持ってこられたものではありません。
いつも『あなたの目の前で今』起こっています。目の前で起こっていることの原因を他の場所の他の人のせいにするのではなく、そこにいる自分が今何ができるかを考え、対処していく姿勢が何より大切だと私は思います。

ご質問などございましたらお気軽にコメントください。
次回は問題行動を起こす子どもの5つの作戦その③です。
ぜひ次回もご一読いただけたらとても嬉しいです。

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