当オフィスの心理カウンセリングスタイル。

心理カウンセラーの田山です。

今回はカウンセリングオフィス『いま、ここに。』のカウンセリングはどのようなものなのかを少しお話しさせていただこうと思います。

私のオフィスで行うのは主に2つ種類がありまして、カウンセリングと心理療法です。それぞれ特徴がありますが、そこは当サイトのホーム「できること・料金」をご覧いただけたらなと思います。

それではカウンセリングオフィス『いま、ここに。』の心理カウンセリングについてお話ししていきますね。

|どんな心理学?

カウンセリングオフィス『いま、ここに。』はアドラー心理学によるカウンセリング心理療法を行います。

アドラー心理学(個人心理学)というのは1870年から1937年まで生きていたオーストリアのお医者さんアルフレッド・アドラーという方が創設した心理学です。
アドラーはもともとフロイトとともに研究などをしていましたが、学説の違いから別の道を歩むようになります。

アドラー心理学をごく簡単にご説明いたしますと、人の悩みというのはすべて対人関係に由来すると考え、自分の心の中で葛藤があるようなことでも、心には葛藤はなく、悩みというのは人と人との間に存在し、今、自分に起きている感情や思考、行動(症状)というのは過去に起きた出来事に対する結果ではなく、未来にある自分の隠れたる目標・目的のために手段として自らが作り出していると考えます。

そう考えることにより、未来にある目標・目的、ひいては現在の感情や思考、行動(症状)は自分の意思でより適切な方に変えていくことができることになり、それにより様々な状況、症状が治療可能になると考える心理学です。

そしてアドラー心理学には大きな目標みたいなのがありまして、『共同体感覚』っていいます。

これもごく簡単に言えば人、地域、国、世界、地球、宇宙みんながそれぞれ自分を受け入れ、お互いを信じあい、お互いに役に立っていくようなことです。この『共同体感覚』が増すことが精神的な健康を取り戻す鍵と言っても過言ではないかもしれません。これはある種の教育や学びともいえるかもしれませんね。

今日、日本の心理学や精神医学を学ぶと必ずフロイトを学びますし、根底にある考え方としてフロイトの心理学の流れは根強く感じます。しかし、アドラーの考え方はまさに逆を行くと言っていいほど方向性が違うし、考え方がそもそも違う。だからその点を理解せずに、他でカウンセリングを受けてから私の所でカウンセリングを受けたりすると驚かれる方も少なくありません。

ただ、私は別にアドラー心理学が正しくてそれ以外が間違っているとも思いませんし、排他的なのはあまり好きではありませんから、合わないなと思ったら他を当たってみるのが良いかもしれません。そこは自分の人生ですからね、遠慮せずご自身の選択に従うのが吉です。

|どんなカウンセリング?

カウンセリングにも色々な種類・スタイルがあります。

アドラー心理学で行うカウンセリングオフィス『いま、ここに。』の心理カウンセリングや心理療法は聴き役にとどまらない指示的で積極的なセッションと言えるでしょう。

過去は参照するにとどめ、現在の自分が建設的な目的を持っているか、行動をとれているかを確認して問題解決をしていきますが、そこにはいつも『共同体感覚』の育成という大きな目的をもっています。

|何を相談できるの?

基本的には何でも大丈夫ですって言ったら少し不安ですかね。

でも実際に色んなご相談を受けるんです。
恋愛相談もあるし、進路や夢の事、職場の人間関係や親子関係、夫婦関係とか。

その他にはうつ症状で悩まれている方とか、統合失調症の方も相談された方がいます。
あがり症で人前で話すのが苦手な方もよくいらっしゃいます。そんな方も人前で堂々と立ち、話せるようになったり、強迫性障害で長年苦しんでいた方が、長年やめることのできなかった思考や行動が消えて、普段の生活を取りもどせたり、多くの嬉しいご報告を頂いております。

初回時やメールでお話を伺った際に、私ではお役に立てなそうだなと思ったらその時はしっかりとお伝えさせていただいております。そうでなければお金も時間も無駄になってしまいますからね。

一つ注意点として先にお話ししておきますと、「あの人を何とかしたい」とか「あの人がどう思っているか知りたい」などの類はお役には立てないかもしれません。「あなた自身がどう幸せに生きるか」「あなた自身がどう向き合うか」についてはご相談に乗ることができます。

過去は過ぎましたし、未来はまだ来ていませんから、今ここにいるあなた自身が目標に向けてどうしたらいいか、どうしていくかを一緒に考えましょう。

他人は変えられないんです。
変えようとすれば必ず反発が起きます。
いつだって変えられるのは「自分自身」なんです。
でも自分が変わることでもしかしたら相手が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。でもあなた自身はきっと幸せで生きやすくなると思うんですね。

だから私のカウンセリングオフィスではそういったことをサポートしていきたいですね。

|どのくらい通うものなの?

こちらは人それぞれですね。
変な話、一回で解決する(ほとんどありませんが)のであればそれはそれでいいのかもしれません。

一応目安としてお伝えしますと、月2~4回で3か月から長くても6か月ほどの短期カウンセリングを想定しております。

よくスポーツジムのお話を例え話しで出すことがあるのですが、スポーツジムに体験で行った初日に腹筋を6つに割るのは無理ですよね。
それと同じで、悩みを解決する、つまり性格や行動を変えていくのにもそれなりに期間が必要なんですね。

なので上記のようにお伝えしています。

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アドラー心理学勇気づけ交流会終了!

心理カウンセラーの田山です。
先日12月1日に西新宿で行われました『アドラー心理学勇気づけ交流会』が無事に終了いたしました!ご参加いただきましたみなさまありがとうございました。

「あっという間だった!」
「また参加したい!」

終了後こんなお言葉を頂けて私はただただ嬉しい。少しでもお役に立てたようで良かったです。

ご参加いただいたお二人は、アドラー心理学は『嫌われる勇気』が知るきっかけとなったとおっしゃっていました。やはり影響は大きいようですね。みなさん入り口はどうやらそこが多いらしい。

でもお聞きしたところ、完読が難しかったとのこと。読んでは少し前に戻って「どういうことだろう」というのを確認しながら読み進めていたようです。そして読んでみるものの、わかるような気はするが実際に日常生活で活かすにはどうしたらいいかが分からず、お困りだったようです。

『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』は私も読みましたが、アドラー心理学の考え方や気持ちのあり方、態度は書いてあるんですが、実際に日常生活でどうするかまでは書かれていないんですよね。自分だけでは理解が難しく、こういう場に出ればより理解を深められるかなと思って参加したというお声も頂きました。

そんな今回の交流会では『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』では語られない、アドラー心理学の少し深いところ、誤解されやすいところ、そして具体的な実践方法を学んでいくような内容でした。

『横の関係をつくる』とか『信頼しましょう』ってのは頭では分かるんだけれども、実際どうすればいいの?ってなりますよね。

そこをカバーしたいんです。

アドラー心理学ってのは1つの生き方ですから、実際に日常で使えないと意味がないんですね。ある意味「技術」と言えるかもしれません。

だから『どのように横の関係を作るか』とか『信頼するとはどのようなことか』などを、日常の例えや、実際に悩まれていることを例にして考え、調整して、訓練する。

そんなことを私の交流会ではこれからもしていきたいんです。

いきなりカウンセリングがハードルが高いのであれば、アドラー心理学は「持っているものをいかに使うか」の心理学ですから、こういった機会も活用しない手はないですね。

次回、また機会があればこちらのブログでもお知らせいたしますのでアドラー心理学に興味がある方はぜひ機会があれば会いに来ていただけたら嬉しいです。

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クラスで問題行動を起こす子どもの5つの作戦と対処法~その④『復讐してやる…。』

「子どもの問題行動5つの作戦」の今回は第4回目です。
前回は『権力闘争』でしたが、この段階でさらに勇気をくじかれると、その行動は『復讐』へと歩みを進めます。

前回の作戦その②『権力闘争』の記事を読まれていない方はぜひこちらをご覧ください。

『復讐』段階にきますと、中々一筋縄ではいかなくなります。
本来はこの段階に来ますと専門家の対応が必要になりますが、自分たちにできることも考えてみましょう。

作戦を見極める


よく『権力闘争』と『復讐』段階の見分け方が分からないというご質問を頂くことがありますので、少しそこについてお話しします。

『権力闘争』の時には、受ける側は「怒り」や「苛立ち」を覚えます。相手も自分はあなたより上だということを証明したいので、徹底的に挑発してくることが多いです。
それに対して『復讐』段階では、「怒り」や「苛立ち」を通り越して「嫌な気持ち」「罪悪感」などを感じたりします。
受ける側がある種の「無力感」を感じてしまうわけですね。

|作戦その④~復讐~


作戦その③の『権力闘争』では、相手に負けまいと力比べをしてくるわけですが、今回の作戦その④では『権力闘争』に子どもが負けてしまい、力で勝てないならせめて直接的な方法ではなくても傷つけてやる…となるわけです。

その具体的な方法としては、例えば何を言っても言うことを聞かない、非行に走る、不登校になる、自傷的になるなど、大人が声をかけてもその努力を一瞬で消しさります。

作戦その③では子どもはある種仲間たちから「英雄」的な立ち位置で見られることもありますが、『復讐』段階では仲間たちや大人からも「悪者」として扱われます。

そしてどちらかというと大人に直接目の前で何かをするというよりは、陰で企み、大人の声掛けに対しては後味悪く反応してくるような段階です。

|『復讐』への対処法


この段階まで来ると当事者ができることは実は少ないのです。

『復讐』段階の子どもに対して、いかなる働きかけも心に届きません。
まずは第3者に協力を仰ぎたい。先生ならば、その子と関係を持てる同僚の先生であったり、母親であれば父親へ、父親であれば母親へなど。

そそてあなたにできることはまず自分の非を認めることです。
自分が傷をつけたつもりはなくても、あなたに『復讐』しているのなら相手が傷ついていることは事実です。
「自分も傷ついている」など思っても言ってはいけません。大人側からの『復讐』として受け取られてしまい、ますます遠くに離れていってしまいます。
しっかりと非を認め、謝ることをまずしたいです。
そして、その子の了解を得たうえで、クラスないし家庭で話し合いの場を設け、協力を仰ぎ、その子をサポートしてくれるようにお願いしたい。

しかしもしその子が学校そのものや家庭そのものに不信感などを抱いているのであれば、やはり専門家の援助が必要です。

|まとめ


『復讐』段階まで来ると、当事者にできることは本当に少ないです。
『復讐』段階まで来る前に子どもと向き合い、問題を解決することが何より大切だと私は思います。

とにもかくにも、このような問題行動を起こす子どもが出るというのは、その子自体に問題があるわけではありません。その問題行動は必要があって行っているんです。それは何のためかというと、クラスや家庭などの「共同体」に所属したいから。

その「共同体」に競争原理が働いていれば、当然何かしらの戦いに負ける子が出てくるわけです。そういった子は健全な方法ではその共同体に所属できないと思い、注目をひいたり、大人と戦ったり、復讐したりするわけです。

だから子どもを責めたりするのは少しズレているんだと思います。
改革すべきは共同体に働いている「雰囲気」や「ルール」ですね。競争原理をやめて協力原理が働く共同体にしたい。それは『縦の関係』ではなく『横の関係』で、お互いが信頼しあい、お互いに協力して、貢献しあえて、自分の居場所がある、そんな共同体です。

みなさんのクラスや家庭はどんな雰囲気ですか?
たまに立ち止まって見つめなおしてみるのも有意義かもしれません。

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【12月1日@西新宿】アドラー心理学の交流会やります!

カウンセラーの田山です。 

あたたかくなったり、寒くなったり。
気温の上下も忙しければ、それにともない体調の上下も激しくなりますね。
無理をしすぎないが吉ですよ。 

さて、今週の日曜日12月1日に西新宿のタリーズコーヒーにて14時からカウンセリング会社LIFE FACTORYさんの企画で『アドラー心理学 勇気づけ交流会』をさせていただくことになりました。

アドラー心理学勇気づけ交流会

 定員は4名ですでに2名ほどお申し込みをいただいているようです!
(私のところには通知がこない…) 

このブログを読んでくださっている方はおそらくご存知の通り、私はアドラー心理学ひとすじ、専門の心理カウンセラーです。

 書籍の『嫌われる勇気』シリーズも先日200万部を突破したようで、それを記念した金色と銀色に光る特別装丁版が本屋に並んでいましたね。
 ただ一般向けの書籍だけに、読者の間で解釈に少し誤解が多いのも事実…。 

この交流会ではより正統的で伝統的なアドラー心理学の姿をお伝えできるような会にしようと思っています。 

内容としては、アドラー心理学の講座と勇気づけのワーク、悩みのシェア、カウンセリングを予定しています。

お時間は2時間ですが、割とてんこ盛りな内容となっておりますね。

 アドラー心理学は『使用の心理学』です。
使わなきゃ意味はないんです。
実践してこそ生きてくる。 
使う場面というのはもっぱら日常生活ですね。
日々の生活の中で使う。
使うとどうなるかというと、考え方が明るく前向きになったり、人間関係での悩みに頭を抱えなくなる。とにかく自分が変わる、変われる。

 従来の心理学のイメージですと『ありのままの自分を受け入れ、他人に縛られずに自分らしく自由に生きて良いんですよ』ってイメージが強いと思いますが、アドラー心理学にもそういった側面があることはありますが、少しニュアンスが違うんですね。

 アドラー心理学は『それぞれが自立した精神を持って、自分の選択に責任を持ち、周りを信頼し、そして協力しながらより良い人間関係』を目指したいんです。 

自己成長です。 
アドラーは、その姿は分からないけど、あるであろう「絶対の真理」に向けて人間は成長していきたい気持ちがあると言っていました。その姿勢は常に未来にある目標に向けて、今の行動を考えます。 

だからアドラー心理学では過去を重視しないんです。どんな過去を抱えててもいい。それらの過去が自分の運命を決めるわけじゃない。 

未来を見据えて『今』を見る、前向きで明るい解決思考型の心理学です。 

アドラー心理学に興味がある方、学んでみたい方、人間関係で悩んでいる方、自分に自信が持てない方、悩みを聞いてほしい、解決したい方はぜひ来てくれたら嬉しいです。
きっとお役に立てると思いますよ。 

普段、アドラー心理学を勉強している方からもご質問いただいたりすることもありますので、アドラー心理学を生きる方達がきっと周りにもいらっしゃるんだと思います。

そんな方達とも親交を温めたいですね。 
ぜひ色んな話を共有して、より良い人生を送るべく良い時間にしませんか? 

お申し込みはこちらからできるようです。

アドラー心理学勇気づけ交流会

みなさまとお会いできること、楽しみにしています。

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アドラーの小話『音楽を諦める必要はあるのだろうか』

今日は趣向を変えて、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーのエピソードをお話ししようと思います。
今日のお話はプロのピアノ伴奏者になろうとウィーンの音楽アカデミーを受けた人のアドラーとの思い出です。

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好きな人を目の前にすると上手く話せない人のためのアドラー心理学。

好きな人がいるんだけれど、いざその人を目の前にすると緊張してうまく話せない。顔も赤くなるし、変なこと言ってしまいそうで、どう思われるか不安で仕方がない。そんな思いをしたことはありませんか?
今日はそんな思いを少しでも軽くできるようなお話をしたいと思います。

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カフェで『席を譲れ空気』を出しながら待ち続ける人の行動を心理学で考える

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人間関係がうまくいかない時は、できてると思いつつも実はできていない「ある事」があるんです。それを今回は見ていきましょう。

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クラスで問題行動を起こす子どもの5つの作戦と対処法~その③『ぜったいに負けない!』

「子どもの問題行動5つの作戦」 、今回は第3回目です。
すぐ言い争いをしたり、口ごたえする。もしくは言いつけを絶対に守らないなど、徹底的に親や先生に対して反抗を貫く子どもたちがいます。
親や先生が本気で腹を立てて、「この子をなんとかしなければ!」と思うようであれば、それは作戦その③の『権力闘争』の段階に入っているかもしれません。

“クラスで問題行動を起こす子どもの5つの作戦と対処法~その③『ぜったいに負けない!』” の続きを読む