第5回あさおアドラー心理学勉強会

2月も最終日。今回も先日26日に行われた「ASAO ADLER STUDY あさおアドラー心理学勉強会」の振り返りをしたいと思います。

あさおアドラー心理学勉強会は約1時間半の時間を前半後半に分けまして、前半を理論、後半をワークの時間にあてています。というのもアドラー心理学は難解なもんですから理論だけでも理解できませんし、ワークだけでも間違った方に行きやすい。だからどちらも行うことで軌道修正をしながら理解を深めていきたいんです。

今回は前半を基本前提のうちの一つ『全体論』を解説し、後半は『エピソード分析』を行っています。

少し内容を振り返っていきますね。

|アドラー心理学の基本前提

アドラー心理学には5つの基本前提があります。この5つの基本前提はアドラー心理学を理解する上で飲み込まなければ始まらない公理、お約束として受け入れたいものです。

公理というのは、証明できるかできないかや、正しいか間違っているかなど論証ぬきで真実であるとひとまず仮定し、他の命題の前提とする根本命題のことをいいますね。

どんなものがあるかというと、

1.個人の主体性
2.目的論
3.全体論
4.社会統合論
5.仮想論

この上記5つをアドラー心理学の基本前提としています。

これは学者により基本前提の数は変わってきたりしますが、日本ではこの5つを主流にしているようです。

|全体論とは

今回の前半に解説を行ったのは3つ目の『全体論』についてです。
アドラー心理学は個人をそれ以上分割できない最小単位の存在として考え、一つのシステム、有機統合体であると考えます。人間の中に備わっている各要素が全体を動かすのではなく、「生きるため」や「人生における目的のため」などの様々な目標に向け、一つの生命体として体の各要素を動かし、各要素はお互いに影響し協力し合い一丸となって同じ方向に向かって動いていくと考えます。

また例えば全体論に対して『要素論』的な立場をとる心理学ですと、心と体や、理性と感情、意識と無意識などのように人間をさらに分割し、それぞれの動きを研究していき、それぞれの働きに葛藤や矛盾を説明したりしますが、アドラー心理学はそもそも人間の内面に葛藤はないと考えます。

心も体も、理性も感情も、意識も無意識も全てが一つのシステムとして同じ目標に向けて動いていっていると考えるんです。

|夫婦も家族も職場も『全体』

例えば夫婦間に問題があり、奥さんが「旦那が悪い」と訴え、仮にそれが真実だとして旦那さんの問題の部分だけ取り出して改善したところで問題は解決しないんです。

なぜなら夫婦は「夫婦で一つのシステム」なんです。

一つのシステムである以上、夫婦はお互いに影響しあいますから、奥さん自身も変わらなくてはならないと思いますし、夫婦間に流れる雰囲気や価値観、ルール全体を見直さないといけないです。

学校のクラスも同じで、全体として考えます。クラスに問題児がいてクラスが荒れていたとして、その問題児だけを何とかしてもきっと解決しないんですね。解決するためには問題児を作ってしまうクラス全体のシステムの改善を考えなくてはなりません。

これは家族や職場でも同じようなことが言えますね。
個人の中に葛藤はなく、個人と個人の間に葛藤があると考えますから、見るべきは共同体全体となります。

このように日常の中でも『全体論』に当てはめて考えていけるところは意外とたくさんあるんです。

|後半のエピソード分析

今回は後半のワークをエピソード分析にあてました。
勇気をもってエピソードを提供してくださったメンバーの方に感謝です。ありがとうございました。

エピソードの内容は個人情報なのでこちらには書きませんが、今回は時間の関係もあり代替案を出すところまではいっていません。また次回、引き続いてエピソード分析をしていこうと思います。

今回のエピソード、中々みなさん難しいという声が上がっていました。確かに少し難しいかもしれません。ただ解決への手順や、相手の行動の適切な部分や、ご提供者さんの行動の適切な部分、仮想的目標が競合的か協力的かなど、みなさん助け合いながらもとても工程が慣れてきたかなと思っていて私自身はとても嬉しかったです。

おそらく次回、一つコツをお伝えすることで一気に解決に近づけるんではないかなと思っています。

|どこに焦点を当てるか

エピソード分析では陰性感情を感じた相手のライフタスクとそれに対して自分のとった対処行動を抜き出しますが、一応どの部分を抜き出してもそのエピソード自体が同じ目標に向けて動いてはいるものの、抜き出すところによって難易度がだいぶ変わってきます。

また例えば相手とすでに権力争いなどに入っていると中々難しいですね。上手くいきづらい時は、抜き出す部分を少し変えてみると一気に上手くいくこともあったりするのでそれも次回やりながら経験してもらえればと思っています。

|自分だけでなく相手も嬉しい状態

アドラー心理学の目指す状態というのは、自分だけ幸せなんでなくて「相手も嬉しい」そんな状態を目指したい。問題を解決する際に自分だけ都合良いようにするのはとても競合的と考えたいんです。

この選択は果たして相手も喜ばしいものなのだろうか?自分が正しく、相手が態度改めるべきだと思っていないだろうか?そういったことを常に念頭に置き、考えていくと協力的な解決方法に辿り着きやすくなります。

競合的な縦の関係ではなく、常に協力的な横の関係を目指していきたいですね。

|まとめ

対人関係においてこのアドラー心理学の知識は、本当に自分の助けになっているなと最近よく思います。

困りはするけど悩まなくなった。きっと今までの自分は起きたトラブルを相手のせいにして恨み、起きたその運命を呪い、ひたすらに不満ばかり口にして無駄な時間を過ごしていたような気がします。

しかし今はまず人のせいにすることをやめた。全ては自分の行動で変えることができると信じたことで絶望的に感じることがなくなったんですね。

人のせいにするのをやめるということは自分を責めるということか?という声が聞こえてきそうですが、そうではないんですね。そしてまた我慢することでもない。第三の選択なんです。

この第三の選択は勇気はいるが辛くないんです。我慢しないから。
まさかと思うかもしれませんが、その方法もこの勉強会で感じ取っていただけたら嬉しいなと思っております。

3月は5日、19日、26日を予定しております。
内容は「社会統合論」とエピソード分析です。
体験参加も可能です。遅刻やお休みの際は一報くださいませ。

また次回、メンバーのみなさまに会えること、そして新たなお仲間の方々に会えること楽しみにしております。

ASAO ADLER STUDY あさおアドラー心理学勉強会

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