「お願い」は「命令」じゃない。

こんにちは。

心理カウンセラーの田山夢人です。

今日お昼を食べに入ったお店で

こんなことがありました。

私は1人でしたから、

店員さんが、

「お好きなカウンター席にどうぞ」

と声をかけてくださり、

(あ、誘導的な声がけをしてるなぁ)

と思いながら

1人カウンター席に座りました。笑

私の後にまたお客さんが来まして、

その人も1人だった。

店員さんが、

「1名様ですか?カウンター席にお願いできますか?」

と声がけをしたのですが、

お客さんは2人がけの

テーブル席に座ったんです。

そこですかさず店員さんが、

「カウンター席でお願いできますか?」

と再度声がけをして、

お客さんは渋々と

カウンター席に移りました。

私もね、

窮屈なのが苦手で、

あまり混んでいない時とかは

カウンター席を勧められても

「テーブル席でも良いですか?」

と聞き返すことがよくあります。

とはいえ聞いた上で、それでも

「カウンター席で」と言われたら

素直に引き下がって

カウンター席に座ります。

何が言いたいかって、

この声がけの仕方は

「お願い」ではなくて、

「命令」だなって思うんです。

別にお店の人に

その言い方がいけないとか、

その言い方はやめるべきだとか、

そんなことは思ってないんです。

どんな声がけをするか、

どんな言葉を使うかは、

お店さんの課題ですから、

お好きになさったら良いと思うんだけど、

私が何か人に声をかける時は

この辺かなり気を使って

言葉を選んでいきたいなって思うんです。

「お願い」は、あくまで「お願い」。

「お願い」された相手が

それをするか、しないかは、

相手に選ぶ権利があると思うし、

そういう文法だと思う。

だから私の意見としては、

お客さんにカウンター席に

座って欲しい時、私なら、

「カウンター席をご利用ください」とか

あらかじめ入店の際に、

「1名様でのご利用の場合はカウンター席でのご案内になっておりますがよろしいですか?」とか

そもそも事前に確認を取りたいなって。

これ例えば、

職場の人から毎日嫌なことを

言われてるとするでしょ?

それに対して、

「やめてもらえますか?」

これじゃ伝わらないんです。

やめて欲しいなら、

「やめてください」

なんです。

どうしても弱め言葉として

「お願い口調」を使うのなら、

断られることもあるし、

相手が自分の意図しない

選択をしても受け入れる覚悟を

持ちたいなって思うんです。

それは自分が

「お願い」と捉えられる

口調、言葉、コミュニケーションを選んだから。

これは人間関係をよくする

考え方でもあるんです。

相手に選択肢を与えているようで

実は与えていない話し方や

コミュニケーションは、

大抵、拗れていきます。

★相手に断る余地を残す

そして、

伝えたいことがあるなら、

★素直に伝える

これってとても大事。

そんなことを改めて思った

午後のひと時でした。

さて、今日は栃木に

収録に行ってきますよ~!

素敵な一日をお過ごしください。

アドラー心理学交流会、終了しました。

先日1月18日に西新宿で行われたアドラー心理学の交流会が無事終了いたしました。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

この交流会シリーズはミレニアム株式会社のカウンセリングオフィス『ライフファクトリー』さん主催のもと開催させていただいております。こういった機会をセッティングしていただいて感謝です。

さて、今回の内容はアドラー心理学で考える「上手な気持ちの伝え方&受け取り方」にフォーカスした内容でワークなどをしていきました。

コミュニケーションをとる上で、例えば言い合いや喧嘩になる時って傾向があるんです。それらは主に「言い方」でもあるんですが、それ以前に自分の思っている事は真実か?というところが抜け落ちていることが多いんです。

|主観的な意味づけがされた世界

アドラー心理学では「認知論」と言ったりしますが、これはどういうことかというと、人はそれぞれ主観の世界に生きているわけです。主観の世界というのは自分に対する理想であったり、自分や世界のあり方などの自分が生きてくる中で構築された自分の価値観や自分ルールの世界ですね。外からの情報を自分の価値観や自分ルールというフィルターを通して取り込んでいるわけです。

つまり例えば目の前にある「赤いリンゴ」というのは自分のフィルターを通すと、「昔から大好きでたまらない大好物のリンゴ」であったり「美味しくなさそうで今はあまり食べたくないリンゴ」だったりする。これをアドラーは「意味づけ」と言っていました。目の前にある客観的な事実や現象というのは、そのまま純粋な形で自分は認識することができなくて、必ず私的な意味づけがされて解釈すると考えたいんです。

だから普段自分が当たり前に思っている事や、常識と思っている事って、実は客観的な事実ではなくて、自分のフィルターを通して解釈した思い込みだったり意見にすぎないんです。

このことをしっかりと理解できている人同士だとコミュニケーションは円滑に進むのですが、そうでないとトラブルが起きやすかったりします。

なぜかというと、自分の思っていることが「事実」と思っているから。「真実」と思っているから。もっと言えば「自分が正しくて、相手が間違っている」と思っているから。

だからまず自分の伝えたい気持ちは「意見」であると思いたいんです。
相手が言ってくることも、ひとまず「意見」と思っておきたいんです。

そんなことを理解して、自分に落とし込み、実践的にどう使っていくかを学んでいくのが今回の交流会でした。

|終了後はカウンセリングも

終了後は、参加者の方も少し残られて盛り上がったもんで1時間くらいお話ししてしまいましたね。笑

私やみなさんの時間が許せば、終了後はお話をお聞きすることも多々。せっかくお会いできたんですから、私の持っている知識や考え方が少しでも役に立つのならどんどん提供させていただきます。

複数いらっしゃる場合は、みなさんでお話を聞くのもとてもいいことだと思っているんです。同じような悩みだったり、ある人の解決策が自分にも使えたり、アドラー心理学に興味がある他の人がどんな解決策を思いつくのかなど、持ち帰れることはとてもたくさんあるように感じます。そして何より安心するし、心強いんです。辛いのは私だけじゃないんだな!と仲間がいることに気が付ける。立ち向かおうとしている仲間がいることにとても勇気をもらえるんです。

このシリーズの交流会はこれからも継続していきますので、機会あればぜひ気軽にお話しお聞かせくださいね。

|今後の予定

私の活動としては主に3つありまして、①カウンセリング、②交流会・セミナー、③勉強会です。

カウンセリングは日常的に行っておりまして、②の交流会は今のところ2月13日に小田急線百合ヶ丘駅すぐのharu+さんの方で10時30分より2時間を予定しております。③の勉強会は1月23日が初回ということで、そこから毎月2~3回ペースで麻生市民交流館「やまゆり」という会場で開催していきます。

いきなりカウンセリングのハードルが高いという方は、交流会やセミナー、勉強会などでアドラー心理学がどんなものかを感じていただくと良いかもしれませんね。

何はともあれ、気になることあれば気軽にご連絡ください。
思い悩まず、まずは行動を起こす。
これが一番です。

みなさまからのご連絡お待ちしております。

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昨日、10月31日で10月分の『あがらない話し方』講座が終了しました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました♪
11月以降も、何度か日程を組んで開催していこうと思いますので、機会があればぜひご参加いただけたら嬉しいです。今日は、いくつか受講してみての感想を頂きましたので、ご紹介させていただこうと思います。

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【新百合ヶ丘】人前で話すのが苦手な方のための『話し方講座』を開催します。

心理カウンセラーの田山です。
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手が震える、声が上ずる、緊張してしまって言葉に詰まる、頭が真っ白になってしまう…などなど、人前で話す際に、緊張からくる様々な症状でお悩みの方に向けての話し方講座となっております。

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