幼いころに育ってきた家庭環境が、
いわゆる「機能不全」の家庭だと、
そこで育つ子どもだちは、
必死に親から見捨てられないように、
親に対する関わり方を工夫して育ちます。
そんな環境で育ってきた方々を…
「アダルトチルドレン(AC)」
と呼んだりします。
機能不全の家庭ってのは例えば、
・毒親
・原因論的思考
・親がアルコール依存症
・親が薬物依存症
・親がセックス依存症
・親がギャンブル依存症
・家庭内で身体的な虐待
・家庭内で精神的な虐待
・家庭内で性的な虐待
・ネグレクト(育児放棄)
・家庭内の不仲、対立
・生活困窮
・子どもへの過剰な期待
こんな感じです。
こういった環境の中でも、
子どもたちは親がいないと
生きていくことができません。
だから様々の工夫をしながら、
家庭に自分の居場所を作ろうと
頑張って生きていこうとするんですね。
その中の工夫のひとつに、
「いい子を演じる」
というものがあります。
家庭の中で、
親の顔色を伺い、
きょうだいの顔色を伺い、
気を使って、
自分を押し殺して、
親にとっての「いい子」
きょうだいにとっての「いい子」を
演じていこうとしてしまうパターン。
こういった方は、
社会に出てから、
他人の気持ちや表情を
敏感に察知しすぎて疲れちゃったり、
他人に過剰に気を使ってしまい、
他人からみたら、
うっとうしがられたり、
お節介に思われてしまったりと、
対人関係の距離感にギャップが生じ、
どのように人と関わっていいか
分からなくなってしまいやすいんです。
すると対人関係がこじれていき、
自分に自信も持てなくなっていき、
友人は離れ、職場では見放され、
しまいには精神的にまいってしまうなんてことも。
でもね、
これは改善していくんです。
結局は小さい頃に
なんとなく「これなら上手くいくな」と学習した
コミュニケーションで私たちは
なんとな~く今まで来てしまっているんです。
だから今の自分の上手くいっていない
コミュニケーションがどのようなものかを知り、
そこに加えて新しいコミュニケーションを
学んでいけばいいわけです。
それをやるのが
カウンセリングであり、
心理療法でもあるんですね。
「こんな家庭で育ったから仕方がない」
という風にはアドラー心理学は考えないんです。
過去は影響はするけど、
その後の人生を決定するものじゃありません。
これからの人生はいくらでも変えられる。
アドラー心理学が
いつも関心があるのは、
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これからどうするか
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これだけです。
希望をもって、
幸せな人生に向かって
歩んでいきたいですね。