付き合っても長く続かない悩みを持つ人の3つの原因。

「付き合い始めてもすぐ別れてしまうんです。」
こういったご相談、多いですね。
なんで続かないんでしょうか?
心理学の視点から考えてみます。

付き合っても長く続かない人からこんな理由を聞きます。

「性格が合わなかった。」
「思っていた人ではなかった。」
「悪いところが目に付くようになった。」

みなさんはどうですか?

もちろん恋愛は自由ですから、付き合ったからといってその人と必ず添い遂げないといけないなんてことはありません。
合わないなと思ったら、お別れをしてまた新しい人を探しに行けばいいと思います。

でも何度付き合っても長続きしない人は、もしかしたらいくつかの根本的な考え方が影響しているかもしれません。

1.理想からの引き算

恋愛をしている期間や、またそこに至るまでの期間、人は相手の事に夢中です。
自分にとって完璧で素敵な存在に思えてしまうものですよね。
お付き合いが長く続かない人は、特に頭の中にある「理想の人フィルター」を通して相手を見る傾向が強く、初めの頃はそのフィルターが強すぎて「ありのままの相手」を見る事が中々難しいんです。
だけど時間が経つとそのフィルターもスカスカになってきて、相手のいろんな部分が見えるようになってきます。

するとどうなるか。

「最初と全然違う。」
「思っていた人とは程遠い。」

そう思い始めたとしても「理想のあの人像」は常に頭にはあるので、その「理想のあの人」から現状・現実のあの人を引き算していくんですね。
これだと悪いところにしか目がいかなくなります。
嫌になって当然ですね。

理想っていうのは頭の中にあります。
そしてそれはあくまであなたの願望であって、それを人に当てはめてしまっては相手の自由はなくなります。意識的にそういうことをしているわけではないにせよ、『ありのままの相手』を受け入れていけるといいですね。

『理想からの引き算』ではなく、『ありのままからの足し算』にシフトチェンジしてみてください。

2.性格はあわないもの

人はそれぞれ育った環境や地域、習慣、考え方など一人として同じ人はいません。
みんな違うんです。
だから性格は合わないものと思っていた方が便利ですよ。

アドラー心理学において『愛の課題』というのは、違う考えや価値観を持った二人がお互いに関心を寄せ、協力し合い、同じ課題に取り組んでいくものです。
そしてその関係は支配する側、支配される側のような縦の関係ではなく、対等な横の関係です。
相手は「違う生き物」ということを認識して、お互いに歩み寄っていかなければ、健康的な関係とは呼べないと考えます。

きっと性格が合わなかった理由の肉をそぎ落としてシンプルにしていくと、「自分の思い通りにならなかった」というところにたどり着きませんか?

「自分の意見を通したい」とか「自分の意見は正しい」とか「相手が分かってくれなかった」ってのは、結局『相手を変えようとしている』にすぎません。
対人関係において、『相手を変える』というのはトラブルしか生みません。

まずは自分が変わらなくてはなりません。

そしてこのことをお互いが考えていかないといけません。
そのためにはどちらが偉いとか、上か下かとかではなく、先ほど書いたように『対等な横の関係』でいなくてはならないのです。

3.「自分への関心」から「相手への関心」へ

前項でも少し触れましたが、恋愛や結婚などを上手く続けていくコツは「相手への関心」を持つことです。

付き合いが長く続かない期間というのは、「自分の理想」「自分の気持ち」が優先されてしまいがちで、そのレールから相手が脱線すると許せないわけです。

無意識のうちに自分が絶対的なものと思ってしまいがちなところもありますから、「なんで私のことを理解してくれないの」「なんで察してくれないの」なんて思ってしまいます。
日本は特に「空気を読む」「察する」ことが美徳とされる文化が根付いていますが、たとえ察したとしてもそれは結局その人の主観でしかないので、正確には「察せていない」のです。相手から喜ばれたらそれはたまたま当たっていただけ。

テレパシーは使えないの。
相手が何を考えているかなんて本人しかわかりません。
だからあなたが言葉で伝えない限り、相手は分かってくれないと思っていた方がいくらか便利ですよ。

こうやって見てきますと、自分は動きたくないんです。
自分を中心に回っているんです。
そこにあるのは「自分への関心」だけ。
相手が自分にどれだけのことをしてくれるか。
これでは中々良い関係を続けることは難しいですね。

しなきゃいけないのは「相手への関心」を持つこと。
自分と相手は違う考えを持っていて、自分だったらこうするが、相手だったらどうするだろうと考える。それを相手としっかりと言葉にしてすり合わせたり、相手の習慣や癖を知って、受け入れようとしてみる。

なんにせよ、まず自分から相手に向かって動き出していかないといけません。
これは別に相手に合わせるということではありません。
2人でバランスをとっていくことが大事なんです。

どうでしたか?

長くお付き合いができない人に共通するキーワードは「自分中心」と言えるかもしれませんね。

「自分」から「相手」へと考えをシフトしてみてください。

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