料理をしてあげた。
お皿を洗ってあげた。
仕事を手伝ってあげた。
内容は何でもいいです。
どれも自分以外の人のためと思ってやったことなら、とっても素敵なことです。
でもこう思っちゃっている人いませんか?
「自分はこんなにやってあげているのに」
「わたしがやったのになぜあなたはやらないの?」
しかも思うだけにとどまらず態度や発言に出してしまったりしてませんか?
今回は結構耳が痛いかもしれません。
もしこうなってしまっているのならあなたの貢献はすでに自分以外の人のためではなく「自分のため」です。
自分以外の人に貢献するとき、個人心理学では見返りも承認も必要としません。
自己満足でいいんです。
自己完結でいいんです。
たとえ感謝されずとも。
たとえ認めてもらえずとも。
「ありがとう」を相手に要求してはいけないの。
自分が何をやったかなんて言わなくていいんです。
「ありがとう」を言われなければ、善い事はしないんですか?
人が見ていないと善い事はしないんですか?
人のために貢献しても、その貢献に対して相手がどう反応するかは相手の課題です。
感謝する人もいれば、気づかない人もいる、感謝したくない人もいるかもしれない。
人それぞれです。
「自分はこんなにやってあげているのに」
「わたしがやったのになぜあなたはやらないの?」
こんなこと言ってしまうのは、要は自分だけ損をしたくないんです。
損をすると思っている時点で「人のため」ではなくなってしまっています。
相手にも同じ「損」を背負ってほしいのですから負の連鎖です。
そのようなコミュニケーションでは必ず人間関係はトラブルに向かっていくことでしょう。
本当の「人のため」は自分にとっても、相手にとっても「得」なこと。
自分にとっては「徳」でもあるかもしれません。
個人心理学を提唱したアルフレッド・アドラーはこういっています。
「自分は役立っている」と実感するのに、
相手から感謝されることや、
褒められることは不要である。
貢献感は「自己満足」でいいのだ。
今の自分がどうであるか、立ち止まって考えてみる時もあっていいかもしれませんね。
本当の意味での「貢献」をお互いにしていくことができたら、とても幸せな人生を送ることができると私は確信しています。