親密になるほど難しくなる人間関係を心理学で考える

職場の同僚や上司や部下との人間関係、普段の友人関係、恋人関係、夫婦関係や家族関係、親子関係などが人間関係としてはあげられますね。どのカテゴリー・ジャンルの人間関係でもいいんですが、親密になればなるほどきっと色々なトラブルも経験していることと思います。そのことについて今回は心理学で考えていこうと思います。

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【相談内容】友だちと同じ人を好きになってしまいました。

心理カウンセラーの田山です。
ご質問を頂きましたので、お答えさせていただきますね。

今回のご質問は『友だちと同じ人を好きになってしまいました。どうすればいいでしょうか?』というご相談内容でした。こちらのご質問をアドラー心理学で考えていこうと思います。

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「嫁姑」の付き合い方をアドラー心理学で考えたい。

もう2019年も終わってしまいますね。
年末になれば帰省して、ご家族と過ごす時間も増えますよね。そんな時によく聞く「嫁姑問題」。なぜこうも上手くいかないのだとお悩みの声が多いのでアドラー心理学的に考えてみようと思います。

今回お話しする内容は、私がアドラー心理学的にどうありたいか、ふるまいたいかの一意見を書くものですので、これが絶対的に正しいとも言いませんし、こうあるべきだ!と押し付けようとするものでもありませんので、参考程度に思っていただけたら嬉しいです。

|「嫁姑」ってネーミングが好きじゃない

まず前提としてお話しておきたいことがあって、今回お話しようとしている内容の人間関係には「嫁姑」って名前がついていますね。
こういった名前がついていると何だか特別に特殊な問題や悩みであったり、関係性であるような感じがするし、とてもネガティブな先入観が入るようで私は好きじゃないんです。

これはアドラー心理学でもおそらくそう考えたいんですが、その人間関係のパッケージというかネーミングというかラベリングというか、何と言ったらいいかわかりませんが、そういうのは関係ないんです。

女性と女性の二人の人間関係があって、たまたまそのうちの一人はご主人のお母さまという役割があり、そのうちの一人はご主人と結婚しているお嫁さんという役割があるだけの他と何ら変わらない一対一の人間関係なんです。

これは何も「嫁姑」だけに限らないんですよ。
例えば「介護」って名前も具合が悪いですね。「介護」じゃなくて、たまたまお手伝いが必要な人と、それをお手伝いする人の人間関係なんです。これも話すと長くなりそうなんでまたいつの機会かにしようと思います。

|息子・ご主人は考えない

今回のお話はお嫁さんの立場でも、お姑さんの立場でも考え方は一緒であることを前提にお話ししていきます。

まず女性一対一の関係性が悪くなる場合、それはアドラー心理学では何かの目的のもとそのような状況をお互いが作り出していると考えたいです。

その目的の一つは息子・ご主人であったりするかもしれない。

例えば息子・ご主人は自分のものだ!とどちらかが思っていたらそれだけで構えが変わりますから上手くいかないでしょうね。そもそも人は人を所有できるとは考えたくありませんし、所有できるものではありません。それが家族であっても夫婦であっても恋人であっても。
しかしそういう思いがどこかにあるのなら、「奪われた」とか「奪われてたまるか」って気持ちが出てきて戦いが始まってきます。そうしたら双方負けたくないですし、お互いそんな態度だったらどちらも憎たらしくて当然ですね。

だからまずは息子・ご主人といえどその人は今対峙している人間関係からしたら第三者ですので持ち込まず切り離した方がシンプルです。

|ルールは違うし、絶対的に正しいものはない

そして例えば他には自分のルールの正当性を競ったりする。
「そんなやり方ダメよ」とか「子どもにそれはしないでほしい」とか。

これももはや二人の構えが「戦い」になってる状態ですのでこうなってしまうのですが、とりあえずはそれぞれ自分のやり方があって、それが正しいと思っているし、自分のやり方を否定されて違う事されれば当然口出したくなるんです。許しがたいんです。負けた気がして。

人はそれぞれ主観の世界で生きています。目の前で起きている現象に対する受け止め方はひとそれぞれです。自分の理想であったり、世界はこういうものだっていうイメージも人それぞれです。一つとして同じ世界はないと思っていただいていい。

違うはずなんだけども、みんな違うことを受け入れたくないか、自分のイメージが正しいと思いたいのか、他人の世界観に対して寛容になれないことが多いらしく、トラブルにつながっていたりしますね。

これは「嫁姑」の人間関係に限らず、どんなところでもみんな違う価値観や考え方を持っていて、それぞれのルールを持っていると考え、それを否定せず尊重していこうという心の在り方を持ちたいところ。別にそうすることが正しいとかではなく、その方が便利ですよってことです。

これで終わるとじゃあ具体的にどうすればいいのと言われるかもしれませんが、それは一概に言えないんです。いろんなケースがありますから。でもあえて言うのであれば、お嫁さんの立場ならご主人の家に行ったら「郷に従え」という言葉もありますから、とりあえずどんなルールでこの家庭はやってきたのかなと思って研究してみたらいいし、むしろそれはご主人のライフスタイルを詳しく知るいいきっかけになるかもしれない。お姑さんの立場だったら、違うルールで育ったお嫁さんに興味関心をもって接し、うちのルールを紹介して、お嫁さんの家庭のことも聞いたりして、それは面白いと思って実践してみるのもいいかもしれない。

どっちが正しいとか、こうあるべき、こうしなさいってのは反発が起こりやすいから、まずそういった考え、態度、構えを取り払っていけたら便利ですね。

|相手は変えられない

こういったお話は「悪いあの人、かわいそうな私」になりやすいですね。アドラー心理学ではこういった意見の肩を持ちたくないんです。例えば「お義母さんがこんなにひどいことをしてきて、私はこんなつらい思いをした」ってのは問題が解決しないんです。これを第三者に言ったところで第三者は何もできない。事態を変えることができるのは当事者だけなんです。

つまり相手は変えられないんですね。
相手が何を思って、何を選択して、どう行動するかは完全に相手の自由であって、自分にはどうしようもないんです。たとえ行動を制限できたとしても心がどうあるかまでは奪えません。だから相手は変えられない。

ではどうしたらいいかと言えば、自分が変わるしかない。

ひとまずこういった「相手が私に感じ悪く接してくる」なんて時は、まず自分の態度や構えがよろしくないと思いたいんです。相手はどうしようもないヤツと感じるかもしれませんが、文字通り、あなたは相手に対して「どうしようもない」んです。
相手をどうにもすることができないのなら、自分が動き変わるしかない。自分は変われる。自分が変われば、相手も変わるかもしれない。そう考えたいんです。

少し考えていただきたいんですが、相手が自分を信頼してくれてなくて否定してくるとしますよね。そんな相手にあなたはどう接してやろうと思いますかね。おそらく同じように接しますね。でも相手がそれまでの態度を改め、自分を尊重して信頼を寄せてくれて、肯定してくれるようになったら、あなたもそれまでの態度を辞めようと決心できる気がしませんか?

だからまず自分から始めたいんです。

人間関係をよりよくするためのキーワードはいつも「自分から」なんです。
アドラーは自分自身を他人や共同体に適応させていかなくてはならないといっていました。よく「他人は他人、自分は自分。自分の道を突っ走ればいい。」という人もいますが、それはアドラー心理学的ではないと思うんですね。自分の良さを活かして共同体に役立て、協力しながらよりよい世界を目指していく、それが自分やみんなの幸せにつながるようにしていきたいのがアドラー心理学なんだと思うんです。

|まとめ

今回お話した内容は、たまたま「嫁姑」ですが、これはこの関係性に限ったことではなく、どんな対人関係でもいえるお話ですし、応用できるお話です。

目の前にある人間関係をどう受け止めるか、どう感じるかは完全にあなたが決められる。「あ~イヤだな、疲れるな~」ってのはあなたが嫌だと思うことにしているし、疲れる人間関係にしているにすぎない。あなたの構えや態度、接し方で変えることができるし、素敵な関係にしよう!と思えばそう動き出すんです。

会わなくてはならない運命を呪うのではなく、会う機会を祝福して、自分がどうしていけば自分を含めよりみんなが幸せな時間を過ごせるかを考えていきたいですね。

一つ注意したいのが、これは自己犠牲や我慢をする感覚ではないです。
そういう概念があるうちはまだアドラー心理学でいう縦の関係を抜け切れていない証拠かもしれません。

この年末年始、少し自分の行動を見直しながら、幸せな時間を作ってみることを試してみてくれたら嬉しいです。

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あの人は私と接する時に態度が変わるんです!をアドラー心理学で考える。

自分と接しているときには態度が悪いのに、相手が別の人と話しているところを見かけると全然そうではない。なぜそんな態度をとってくるのか、どうにかできないか。こういうご相談をよく受けたりします。今回はそんな状況をアドラー心理学で考えていこうと思います。

相手の接し方において、大抵の場合、自分の目の前にいる相手の態度が本当の性格だと思ってしまう傾向が多く、それでいてその相手が他の人と接している姿が違えば猫をかぶっているか、いずれにせよあまりいい印象を受けないものです。

これは一体どういうことが起こっているのでしょう。
そもそもこの事象の受け止め方、捉え方は妥当なのかどうか。
一緒に考えていきましょう。

|決まった性格はない

よく心理学ときくと「あの人はどんな性格か教えてほしい」とか「こんな人はどんな性格か」といったイメージがあると思うのですが、アドラー心理学はそういった問いに対する答えを持っていないんです。無理やり答えようと思えば答えられないこともないと思うのですが、アドラー心理学は基本的にはそういうのは好きじゃないんですね。

アドラー心理学は個人心理学が正式名称ですが、これは例えば性格タイプを分けたりする心理学とは違い、その人個人個人に対して、それぞれ違ったライフスタイルをみていきます。ライフスタイルというのはアドラー心理学の用語ではありますが平たく言えば「性格」といえるものですね。

個人個人における違ったライフスタイルを見出していくのですが、このライフスタイルを見出していくには必ずライフスタイルを見出される本人相手役の存在が必要になってくるんです。

本人一人だけじゃダメなんですね。最低二人一組で考えていきたい。
ここがアドラー心理学の面白いところでもあると思うんです。ライフスタイルというのは相手がいて初めて形として現れてきます。それも相手が変われば当然また変わったパターンが現れてくるんです。

つまり態度や性格というのは基本的に人によって違うんです。

|性格はどこにあるか

その人の性格というのは頭の中や心の中にあると思うと、一つの形でしか存在しないように思いやすいですが、アドラー心理学では自分の体の中にあると考えると少しわかりづらいんですね。

ではどこに性格はあるのか。
人と人との間にあると考えたいんです。

これって面白いですよね。アドラー心理学では性格を考える時「人」では考えず「人間」で考えるんです。「人間」というのは「人の間」って書きますね。この人の間に性格が存在するんです。相手との関係性の中に性格が存在し、相手が変われば性格のパターンも変わってくるんです。

|性格というのは量子の動きに似ている?

これは私が勝手に思ったことなのですが、この性格の動きってとても量子力学で扱う素粒子の動きに似ているなって思うんですね。素粒子というのは観察するまでは流動的で決まった形がないんですが、観察された瞬間動きを変えて形が決まる。観察される前の状態というのは確認しようと思っても確認できないんです。

人間も同じで、一人でいる時というのは誰も観察していませんからその人がどんな性格であるかはわかりようがなく、自分としても常にいろんな状態が混在しているような状態で、人と会ってしまえば一人の時の自分はたちまち形を変え、相手に合った性格となって形を決めるわけです。

相手の元々の性格なんてのは誰にも知りようがないのですが、そのかわり相手の今の時点の性格に関しては、実はコミュニケーションを取っているあなたなら確認することができます。それはつまりあなたという観察者の影響が相手の性格を決めているので、相手が勝手に私に対して具合のよろしくない態度をとってくるというのは少し話が違くて、相手が自分にとって思わしくない態度でも、素晴らしい態度でも、どちらにしても相手がそうなっているのは他ならぬ自分がそうさせているとアドラー心理学では考えたいんですね。

そこに例えば第三者が入ってきたとしたら、きっとまた変わってしまうんです。その第三者がモニター越しに二人の関係性を観察していたのならギリギリ二人の関係性としての性格を確認できるかもしれませんが、介入した途端、観察していた性格はまた形を変え、別の姿となってしまいます。

|相手の嫌な態度はどうすればいい?

ここまで来ると大体アドラー心理学の立場としての回答というのは見えてきているかもしれませんが、相手が嫌な態度をとってくるときはどうすればいいんでしょうか。

自分が変わるしかないんですね。
自分で何とかするしかない。

相手の態度というのは前項で書いた通り、あなたの影響で決まっています。厳密には相手の立場で考えれば、相手は相手自身の態度であなたの態度が決まるという同じ現象を体験しているわけですが、そこは課題の分離をして考えない。あなたは相手ではないので、相手のことは相手に任せて自分にできることを考えていきたい。では自分にできることは何かといえば、自分の相手に対する構えや態度を変えていくしかないんです。

カウンセラーや第三者は直接的に介入はできないんです。介入すればまた変わってしまうから。だから何とかするには自分が動くしかないんです。

|態度の目的を考える

ではどんな時に相手が自分に対する態度を悪くしているのでしょうか。
前項でも書いた通り、相手がそのような態度をとっているということは自分の構えや態度に問題があるとアドラー心理学では考えたいので、まずそこを見直したいですね。

相手にそのような態度を取らせてしまう自分の目的を考えてみましょう。

おそらく縦の関係になっているのではないでしょうか。
相手に負けたくない、下に見られたくない、立場や主導権は有利に握っておきたいなどの無意識にある隠れた目的があることがほとんどです。そういった態度でのぞめば相手も圧を感じ屈したくない目的の元、それは権力闘争へと発展して常に威嚇をしあった状態になってしまいます。

そうなればそういった態度や考えを取っ払って接するしかありません。アドラー心理学でいう横の関係を築いていくことをしたい。今のところ目の前にいる相手は嫌な人かもしれませんが、それでも善い人であると思い接したい。自分が緊張状態を解くことによって相手の行動にも変化が現れてくるわけです。

|まとめ

いかがでしたでしょうか。

まず性格というのは人と人との間に存在するもので、性格は相手によって変化するということは押さえておきたい。一日中イヤな奴というのはいなくて、人や場所によって色んなその人が存在するんです。どれかが偽りなのではなく、どれもその人自身であると考え、もし相手が嫌な態度をとってくるようなら、それはあなたがそうさせているとまずは考えて自分の態度や構えを見直していきたいです。

相手との関係を改善するにはどうやっても自分が動くしかないのは確かなんですが、自分がどんな状態で相手に接しているかは自分ではわかりづらいものです。そこは私のようなカウンセラーや第三者に客観的にみてもらうことをお勧めします。

何はともあれ、相手が自分に対してよろしくない態度だなと思ったときには相手のせいにせず、そして相手をどうにかしようと考えず、自分について振り返り、自分が変わることをしてみてください。

それがアドラー心理学の生き方といえるかもしれません。

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あさおアドラー心理学勉強会(ASAO ADLER STUDY)で一緒に勉強しませんか?

こんにちは。
さて、この度アドラー心理学の勉強会を立ち上げました!
その名も『ASAO ADLER STUDY あさおアドラー心理学勉強会』
こちらは月2~3回、平日の夜に小田急線の百合丘~新百合ヶ丘駅付近で活動するサークル団体です。

会の目的としては、現在お困りの事があったり、アドラー心理学を必要とされる方が気軽にアドラー心理学に触れることができて、アドラー心理学への理解を深め、仲間とともに自己成長を意識した協力的な選択・解決を考えていくきっかけになれたらいいなと思い立ち上げました。

勉強会で行うことはシンプルでして、大きく3つに分けられます。

①アドラー心理学を知る

アドラー心理学とはどういったものなのか。
はじめての方も、すでに知っている方にとってもより深く、より詳しく知るための場でありたいと思っています。アドラー心理学専門のカウンセラー(私ですが←)がファシリテーター・指導員としてサポートしていきます。

特徴としては、基本前提などの考え方や概念などについて知り、考えていくための座学的な部分になります。改まって「今回は座学です!」というよりは、下で紹介するエピソードを分析する中で、実践的に学んでいきます。

②エピソードを分析する

アドラー心理学のセラピーなどでは「早期回想」といったものを使用したりしますが、この勉強会では日常生活の中で問題を感じた時の「エピソード」を使用していきます。エピソードというのはある日あるところで起きた日常のシーンの切り取った部分のお話ですね。

このエピソードをひたすらに参加者同士で出し合い、グループでディスカッションし、分析をしていきます。どんな分析をしていくかというと、自分の考えていた目的・目標は適切だったのか、取った行動は適切だったのかそうでなかったのか、相手はどんな目的・目標をもっていたであろうかということを話し合っていきます。

③協力的な代替案を検討する

エピソードを分析するだけでは問題は変わりません。問題を解決したり、さらに成長をするためには今までの行動とは違う選択を取っていかないといけません。
それが「代替案」です。この代替案はただ単に別の案を出せばいいわけではなく、アドラー心理学の思想の上に立つ選択肢でないと意味がありません。その辺りはカウンセラーが一緒にサポートしていきます。

またエピソードにより必ずしも代替案を考えるとは限りません。目的・目標を変える場合もあります。その塩梅はグループでディスカッションしながら検討していきましょうという会です。

ディスカッションの結果出た代替案は、実際に使用できるかを検証するためにみんなでロールプレイをしてみることもあります。

アドラー心理学に基づく成長を意識した協力的な代替案を検討していきましょう。

|月会費:2,000円(体験参加:500円)

|月2~3回、木曜19時から約2時間

|会場:新百合ヶ丘~百合丘付近の公共施設など

活動日程などの詳細はASAO ADLER STUDY あさおアドラー心理学勉強会の公式ホームページにて掲載いたしますので、そちらをご確認ください。

ASAO ADLER STUDY 公式ホームページ

勉強会といっても座学というよりは実践の多い勉強会ですので、気軽にご参加いただけたら嬉しいです。ご参加、ご入会ご希望の方は上記のホームページからのお問い合わせ、またはカウンセリングオフィス『いま、ここに。』のお問い合わせからご連絡ください。

アドラー心理学は一人では学べません。アドラー自身、いかに協力的に生きていくかということを訴えていました。自分一人だけがいいのではなく、その周りの人たちもいいと感じ、みんなにとっていいこととはどんなことかを考えながら、人と手を取り合い協力しながらいく道を探していきましょう。

みなさまからのご連絡、お待ちしております!

お問い合わせ

当オフィスの心理カウンセリングスタイル。

心理カウンセラーの田山です。

今回はカウンセリングオフィス『いま、ここに。』のカウンセリングはどのようなものなのかを少しお話しさせていただこうと思います。

私のオフィスで行うのは主に2つ種類がありまして、カウンセリングと心理療法です。それぞれ特徴がありますが、そこは当サイトのホーム「できること・料金」をご覧いただけたらなと思います。

それではカウンセリングオフィス『いま、ここに。』の心理カウンセリングについてお話ししていきますね。

|どんな心理学?

カウンセリングオフィス『いま、ここに。』はアドラー心理学によるカウンセリング心理療法を行います。

アドラー心理学(個人心理学)というのは1870年から1937年まで生きていたオーストリアのお医者さんアルフレッド・アドラーという方が創設した心理学です。
アドラーはもともとフロイトとともに研究などをしていましたが、学説の違いから別の道を歩むようになります。

アドラー心理学をごく簡単にご説明いたしますと、人の悩みというのはすべて対人関係に由来すると考え、自分の心の中で葛藤があるようなことでも、心には葛藤はなく、悩みというのは人と人との間に存在し、今、自分に起きている感情や思考、行動(症状)というのは過去に起きた出来事に対する結果ではなく、未来にある自分の隠れたる目標・目的のために手段として自らが作り出していると考えます。

そう考えることにより、未来にある目標・目的、ひいては現在の感情や思考、行動(症状)は自分の意思でより適切な方に変えていくことができることになり、それにより様々な状況、症状が治療可能になると考える心理学です。

そしてアドラー心理学には大きな目標みたいなのがありまして、『共同体感覚』っていいます。

これもごく簡単に言えば人、地域、国、世界、地球、宇宙みんながそれぞれ自分を受け入れ、お互いを信じあい、お互いに役に立っていくようなことです。この『共同体感覚』が増すことが精神的な健康を取り戻す鍵と言っても過言ではないかもしれません。これはある種の教育や学びともいえるかもしれませんね。

今日、日本の心理学や精神医学を学ぶと必ずフロイトを学びますし、根底にある考え方としてフロイトの心理学の流れは根強く感じます。しかし、アドラーの考え方はまさに逆を行くと言っていいほど方向性が違うし、考え方がそもそも違う。だからその点を理解せずに、他でカウンセリングを受けてから私の所でカウンセリングを受けたりすると驚かれる方も少なくありません。

ただ、私は別にアドラー心理学が正しくてそれ以外が間違っているとも思いませんし、排他的なのはあまり好きではありませんから、合わないなと思ったら他を当たってみるのが良いかもしれません。そこは自分の人生ですからね、遠慮せずご自身の選択に従うのが吉です。

|どんなカウンセリング?

カウンセリングにも色々な種類・スタイルがあります。

アドラー心理学で行うカウンセリングオフィス『いま、ここに。』の心理カウンセリングや心理療法は聴き役にとどまらない指示的で積極的なセッションと言えるでしょう。

過去は参照するにとどめ、現在の自分が建設的な目的を持っているか、行動をとれているかを確認して問題解決をしていきますが、そこにはいつも『共同体感覚』の育成という大きな目的をもっています。

|何を相談できるの?

基本的には何でも大丈夫ですって言ったら少し不安ですかね。

でも実際に色んなご相談を受けるんです。
恋愛相談もあるし、進路や夢の事、職場の人間関係や親子関係、夫婦関係とか。

その他にはうつ症状で悩まれている方とか、統合失調症の方も相談された方がいます。
あがり症で人前で話すのが苦手な方もよくいらっしゃいます。そんな方も人前で堂々と立ち、話せるようになったり、強迫性障害で長年苦しんでいた方が、長年やめることのできなかった思考や行動が消えて、普段の生活を取りもどせたり、多くの嬉しいご報告を頂いております。

初回時やメールでお話を伺った際に、私ではお役に立てなそうだなと思ったらその時はしっかりとお伝えさせていただいております。そうでなければお金も時間も無駄になってしまいますからね。

一つ注意点として先にお話ししておきますと、「あの人を何とかしたい」とか「あの人がどう思っているか知りたい」などの類はお役には立てないかもしれません。「あなた自身がどう幸せに生きるか」「あなた自身がどう向き合うか」についてはご相談に乗ることができます。

過去は過ぎましたし、未来はまだ来ていませんから、今ここにいるあなた自身が目標に向けてどうしたらいいか、どうしていくかを一緒に考えましょう。

他人は変えられないんです。
変えようとすれば必ず反発が起きます。
いつだって変えられるのは「自分自身」なんです。
でも自分が変わることでもしかしたら相手が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。でもあなた自身はきっと幸せで生きやすくなると思うんですね。

だから私のカウンセリングオフィスではそういったことをサポートしていきたいですね。

|どのくらい通うものなの?

こちらは人それぞれですね。
変な話、一回で解決する(ほとんどありませんが)のであればそれはそれでいいのかもしれません。

一応目安としてお伝えしますと、月2~4回で3か月から長くても6か月ほどの短期カウンセリングを想定しております。

よくスポーツジムのお話を例え話しで出すことがあるのですが、スポーツジムに体験で行った初日に腹筋を6つに割るのは無理ですよね。
それと同じで、悩みを解決する、つまり性格や行動を変えていくのにもそれなりに期間が必要なんですね。

なので上記のようにお伝えしています。

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アドラー心理学勇気づけ交流会終了!

心理カウンセラーの田山です。
先日12月1日に西新宿で行われました『アドラー心理学勇気づけ交流会』が無事に終了いたしました!ご参加いただきましたみなさまありがとうございました。

「あっという間だった!」
「また参加したい!」

終了後こんなお言葉を頂けて私はただただ嬉しい。少しでもお役に立てたようで良かったです。

ご参加いただいたお二人は、アドラー心理学は『嫌われる勇気』が知るきっかけとなったとおっしゃっていました。やはり影響は大きいようですね。みなさん入り口はどうやらそこが多いらしい。

でもお聞きしたところ、完読が難しかったとのこと。読んでは少し前に戻って「どういうことだろう」というのを確認しながら読み進めていたようです。そして読んでみるものの、わかるような気はするが実際に日常生活で活かすにはどうしたらいいかが分からず、お困りだったようです。

『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』は私も読みましたが、アドラー心理学の考え方や気持ちのあり方、態度は書いてあるんですが、実際に日常生活でどうするかまでは書かれていないんですよね。自分だけでは理解が難しく、こういう場に出ればより理解を深められるかなと思って参加したというお声も頂きました。

そんな今回の交流会では『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』では語られない、アドラー心理学の少し深いところ、誤解されやすいところ、そして具体的な実践方法を学んでいくような内容でした。

『横の関係をつくる』とか『信頼しましょう』ってのは頭では分かるんだけれども、実際どうすればいいの?ってなりますよね。

そこをカバーしたいんです。

アドラー心理学ってのは1つの生き方ですから、実際に日常で使えないと意味がないんですね。ある意味「技術」と言えるかもしれません。

だから『どのように横の関係を作るか』とか『信頼するとはどのようなことか』などを、日常の例えや、実際に悩まれていることを例にして考え、調整して、訓練する。

そんなことを私の交流会ではこれからもしていきたいんです。

いきなりカウンセリングがハードルが高いのであれば、アドラー心理学は「持っているものをいかに使うか」の心理学ですから、こういった機会も活用しない手はないですね。

次回、また機会があればこちらのブログでもお知らせいたしますのでアドラー心理学に興味がある方はぜひ機会があれば会いに来ていただけたら嬉しいです。

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