HSPとは?

HSPとは?

こんにちは。
心理カウンセラーの田山です。

みなさんはHSP(エイチ・エス・ピー)という言葉を知っていますか?
今回はこの「HSP」について迫っていこうと思います。

|HSP(Highly sensitive person)とは

HSPとはハイリー・センシティブ・パーソンという単語の頭文字をとってHSPと呼ばれています。

意味合いとしては、生まれつき非常に繊細で、感受性が豊かで様々なことに関して敏感な性質をもった人のことを指します。

統計で行くと15%から20%、つまり5人に1人くらいの確率で当てはまる「気質」です。

一般的には後天的に備わるものではなく、先天的に生まれ持って備わっているものとして考えられています。

もちろん後天的に、育つ家庭環境や仕事、交友関係でHSPの傾向が強まっていくことはあります。それが拗れていくと神経症、うつ病、あがり症や対人恐怖、不安障害などの精神疾患に繋がっていくこともあります。

しかしHSPはあくまで「気質」であって、「病気」ではないということを理解しておくことが何より大切です。

HSP自体は何ら問題ではなく、素敵な個性だと私は思っています。

問題になってくるのはHSPの気質をしっかりと自身で理解しておらず、その結果、周りの対人関係や環境に対して劣等感を覚えてしまう点です。

自身のHSPの気質を理解して、それをどのように活かしていくか、カバーしていくかを学んでいくことが大切です。

|HSPの5つの傾向

①自分を責めてしまいがち

何かアクシデントが起きると、それが自分に責めがない場合でも「自分が悪い」「ごめんなさい」「どうせ私なんて」「私のせいで」と自責、自罰的になってしまう傾向があります。

基本的に優しく、相手を思いやる気持ちが強い傾向のHSPさんたちは、人を責めることを基本的にしません。

自分を責めることで、罪悪感などの感情に自信が苦しんでしまうことが多かったりします。

②感受性が豊かである

HSPさんの傾向として、「感受性が豊か」という傾向があります。

他人の目が気になったり、心配事が頭から離れない。感情移入もしてしまいやすく、他人が怒られている姿を見ると心が動揺してその場にいるのもつらくなってしまったりします。

ちなみに私はこの傾向がとても強く、自分が怒られていなくても、その影響を強く受けてしまい、その場から離れてひとりの空間に逃げ込みたくなります。

その時に食事などしていれば見事に味が感じられなくなります。

またその場の雰囲気を敏感に察知したりして、いわゆる「空気を読む」ことが異常に得意です。

人が何を求めているか、人の些細な動作や視線を察知する能力が高かったりもします。

③刺激に敏感

HSPさんは、HSP傾向がない方に比べて、外部からの刺激に敏感な方が多いです。

例えば周りの騒音であったり、におい、光など、人によって何に対して敏感であるかは様々ですが、外部からの刺激に苦労される方が多い傾向があります。

他には、やらなければならないこと、仕事などがすでにある時、他からさらに頼まれたりするとキャパオーバーしてしまうことも多いです。

いわゆるマルチタスクが苦手といえるかもしれません。

④感情を抑えがち

「感情の抑圧傾向」というものがあります。

これはアドラー心理学ではそのようには考えないのですが、ここでは一般的に言われている特徴としてご紹介させていただきます。

これは①の自責傾向と繋がる点もありますが、「こう考えてはいけない」「こうしてはいけない」「こう考えてしまう私はダメなんだ」など、自身の思考や感情を否定して、つい表現をすること、伝えることを我慢してしまう傾向のことを言います。

⑤素直に気持ちを受け取れない

最後の主な傾向としては、他人からの肯定的な意見や褒め言葉などを素直に受け取れない特徴があります。

言われると「そんなことない!」「本当にそう思っているのか…」など口にしたり思ったりしてしまいがちです。

アドラー心理学で考えればこの行為にも目的があって、自身を守るための手段でもあります。

受け取らないことによって、自身が失敗したときなどにこれ以上相手の期待を裏切らないようにするためだったり、自分が傷つかないようにするための無意識的にこしらえた手段であることが考えられます。


これらはあくまで傾向・特徴を便宜上タイプ分けしたものです。

アドラー心理学は一人ひとりがみんなそれぞれ違うよねって立場の心理学ですので、ここに挙げたものがすべてではありません。

カウンセリングでは個々の特徴やシンプルな法則を探していきます。

|HSPチェックリスト

✅ 感覚に強い刺激を受けるとすぐに圧倒される

✅ まわりの環境の微妙な変化によく気づく

✅ 他人の気分に左右される

✅ 痛みにとても敏感である

✅ 暗い部屋などにひきこもりたくなる

✅ 光や、匂い、音などに圧倒されやすい

✅ 想像力が豊かなほうだ

✅ 騒音に悩まされやすい

✅ 美術や音楽に深く心動かされる

✅ 時々疲れると一人になりたくなる

✅ とても良心的である

✅ 驚きやすい方だ

✅ 時間制限があるとパニックになる

✅ 気が良くきくし、よく気づく

✅ 一度に複数のことを頼まれると困る

✅ 同時に自分の中で複数のことが進行すると不快

✅ ミスをしないように細心の注意を払っている

✅ 暴力的な映像が苦手

✅ 雑然とした状況は不快になり、神経が高ぶる

✅ 生活に変化があると混乱する

✅ デリケートな香りや味、音、音楽などを好む

これらはあくまで傾向ですが、上に挙げたような内容に多く該当する場合はHSPの気質を持っている可能性が高いです。ちなみに私はかなり当てはまるタイプの人間でした。

|HSPの生きづらさ

HSPというのは一つの気質であるというお話をしました。

上に挙げたような特徴を、自身が理解しないまま社会の中で生活をしていると、何かと不便なことが出てきたりします。

冒頭でもお伝えしたように、HSPさんは5人に1人の「少数派」

ということは必然的に周りに対して劣等感を感じやすい状況にあるとも言えるのです。

周りがそこまで感じないことを自分は敏感に察知し、ひとりで苦しみ、でも周りからはそのことが分からない。

人に言っても理解してもらえなかったり、考えすぎて空回りしてしまったり、他人のことを考えすぎていつの間にか「自分」がなくなり、他人中心の人生を歩んでしまっていたりします。

他人中心というのは、他人のために役に立つとか、社会のためにポジティブな方向で他人を意識するのではなくて、自分を犠牲にして、我慢して、後回しにして振り回されている感じがする、そんな消極的でネガティブなイメージでの他人中心という意味ですね。

|HSPとの向き合い方

ここまで読んでみていかがでしたでしょうか。
画面の前の読者さんはいかがでしたか?

HSPさんとは何度も言いますが「気質」です。

病気ではありません。

それは個性だし、力だし、武器とも言えます。

大切なのは、HSPであることを悩んだり嘆いたりすることではなくて、その特性をどのように自身がコントロールして、どのように活かしていくか。

そしてそうするために、大前提、自分自身がどんな人であるかを知ることが大切です。

つまり何となくではなくて、正しい自分の取扱説明書を自分自身が熟知し、扱っていくことが、自分の人生をより幸せなものにしてくれます。

HSPさんというのは素晴らしい力を持っています。

自分の活かし方を知れたら、今までとはまた違った方向で花開くかもしれないし、そうでなくてもグッと人生が生きやすく、過ごしやすく、息がしやすい場所になります。

カウンセリングをしていくときは、自分を知り、自分を好きになって、自分を受け入れていく心理ワークなどを行っていき、自分の力をより社会生活において活かせる道はどんなことかを一緒に検討していったりします。

体験カウンセリングも行っていますので、気になる方は1人で悩まず、一度気軽にご連絡いただけたらと思います。

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