決して認めたくない悩みの「根本」を、人は見ようとしない。

お悩みを抱えている方、
みなさんそれぞれが心の奥底で思っていらっしゃる「本当の悩みの理由」。
自分しか知らないその理由は、自分でも認めることができず、人に話すなんてとてもじゃないけどできない、そう思っていませんか?

もしかしたら、その本当の理由にフタをしすぎて、
いつの間にか自分でも認識しなくなっている可能性もあります。
心の奥底のその場所に「何か」があるのは確かに分かる感じがするけども、それが何であるかは分からない。
少なくとも「私が悩んでいる理由ではない」と思っているかもしれません。

ご相談を受けて対話と質問を重ねていくと、ご相談者様の方が決して触れようとしない「何か」の存在に気づくことが多々あります。
それはまるで川の中にある中洲のように、「思考」という水がその中洲である「何か」をよけていく様によく似ています。

その「何か」は、たいていの場合「核心」であることが多いです。
その人の人生における、今現在避けている課題の本質的な部分がそこにはあります。

そのことについて実は分かっているご相談者様もいれば、無意識のうちに避けていて気付いてないご相談者様もいることは確かでしょう。

意識的にしろ無意識的にしろ、その「核心」を避けてしまう理由は、明るみに出たら自分にとって屈辱的であったり、情けないと思っていたり、世間的に見てよくないと思っていることであったりと自分の一部として認めたくない部分であることが多いからだと思います。

でもね、そこと向き合う勇気を持ってほしいんです。
自分の認めたくない部分、吐き出しちゃいましょうよ。
自分のみっともない部分、吐き出しちゃいましょうよ。

カウンセリングでは当然私しか聞いていません。
守秘義務もありますから、ほかの人を気にすることもありません。

つたなくてもいい。
言葉にして出してみて。

不思議なことに、吐き出してみると「あれ、言葉にしてみると意外と大したことじゃなかったかも」と言われる方が多いです。

見ようとしないから不安ばかりが大きくなっていって、本来の大きさの何倍も何十倍も大きく悩みが見えてしまうんです。

見ようとしていないことを認めてあげることが大切。
見ようとしていない「何か」を受け入れてあげることが大切。

大抵、原因が自分でわかれば、その後はどのように軌道修正していくかが焦点になりますが、受け入れるだけで状況がガラリと変わることもあります。

以前、相談を受ける中で印象的なことがありました。

ご相談者様が「本当はこうありたいのかもしれない」と核心にたどり着いたとき、私は言ったんです。

「そうありたいと思うのは果たして悪いことでしょうか?そのような人を必要とする方がたくさんいらっしゃることを私は知っています。もっと自分に対して素直に、『自分はこういう人である!』と発信していってもいいのかもしれません。」

それに対してご相談者様は「そうか、それでいいのか。こんな自分でもいいのか!」と納得されていました。霧が晴れたようなあの清々しい表情は今でも鮮明に覚えています。

心の悩みや病は自分でしか直すことがでないといっても過言ではありません。
だからこそ自分で認めたくない、向き合いたくない部分であっても向き合わないといけないんです。

私は最後までみなさんの隣で「勇気」を注入し続けていきます。
大丈夫。必ず変わることができます。自分を信じて、周りを信じて、自分の明日を変えていきましょう。自分の人生を変えていきましょう。

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