劣等感は持ってていい。

劣等感持ってますか?
劣等感って持ってていいんです。
隠さなくていいんです。
恥ずかしがらなくてもいい。
自分の感じている劣等感を受け入れることで、
それは飛躍するための大きなパワーとなるんです。

フロイトが提唱していた心理学では人間の根底にあるパワーを「リビドー」(性的衝動)と解釈していました。この「リビドー」が人間を様々な感情や行動に突き動かす根源だと。
しかし個人心理学を提唱したアドラーは違いました。
アドラーは人間の根底にあるのは「劣等感」であるといったのです。この「劣等感」は人間だれしもが持つもので、劣等を克服するために人類は様々な発明をし、発展してきたと説いています。今日では、この「劣等感」はネガティブなイメージで使われることが多いですが、この「劣等感」をうまく使うことが自分をさらに成長させることにつながるのです。

ただし、この「劣等感」を受け入れられないと人は健全ではない方向に道を外してしまう事が多々あります。

「劣等感」を受け入れられず、目の前の人生の課題を避けるために、様々な理由や、体の症状を作り出して避けようとしてしまうのです。

例えば自分は他の人より仕事ができないと強く思っているとします。
日曜の夜が来るたびに、「明日からまた会社だ」と憂鬱な気分になっていました。
月曜の朝になると、必ずめまいと頭痛で体調が悪くなります。
そのため、会社を休んだり、仕事ができなくても体調が悪いのでとがめられないことが多々ありました。

これは一見してみると、体調が悪くなったので会社を休む、体調が悪いから仕事ができないといった原因からくる結果のように見えますが、個人心理学では捉え方が違うのです。

この人は「仕事ができない」という劣等感を強く持っています。
職場に行けば、自分のふがいなさがより一層自分を傷つけてしまいます。
自分を守るという「目的」のために、めまいや頭痛などの実際の症状をも生み出してしまっているのです。これは原因からくる結果の法則とは違い、「目的」のために「今」を作り出しているのです。

置かれている状況や精神状態によっては、もちろんその環境から退くことも必要です。

しかし、このプロセスが常習化しているとたとえ他の環境に行っても同じことを繰り返してしまいます。これでは自分自身の成長にはつながりません。

この自分自身の人生の課題から劣等感を理由に何かしらの方法で逃げ続けていることを、個人心理学では「劣等コンプレックス」といいます。

これを解消し、自分自身を成長させるためにまず何よりも必要なことが「劣等感を受け入れること」です。

その劣等感を受け入れたうえで、どのように昇華していこうかと考え方や行動を変えることで、人生が変わってきます。

今回の「仕事ができない」ということを例でいえば、職場では基本的にノルマや目標など、人が決めたものをこなしていきますよね。
この状態だと「人の希望を満たしているだけ」になりますし、その課題が自分に合ったものとは限りません。これではモチベーションも上がらないし、達成できなければ怒られてさらに劣等感は増すばかり。

これを解決するために一つ試してほしいことがあります。それは…

出された目標より手前に自分の目標を立てる

これはどういうことかというと、
例えば「17時までにやっておいて」と言われたら、「よし、16時までにやろう!」といった感じです。

独自の目標を立てることで、言われたノルマが仮に達成できなくても自分の目標は達成できるかもしれません。またそれすら達成できなくても、意欲をもって目の前の課題に取り組もうとしたあなたは前とは別人です。

どんな小さなことでもいいので、目の前の課題に対して自分が成長できる選択肢を見つけ、前進していってください。失敗してもいいの。理想からの減点ではなく、ありのままからの加点で上を目指していきましょう。

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