いいところに目を向けたい。

12月もすでに半ば。
師走というだけにあっと言う間に今年も過ぎ去ってしまいそうですね。
年始、年明けのカウンセリングスケジュール早めに出しますね。

さて、今日は何について書こうかというと、タイトルにあるように「いいところに目を向けたい」ということです。いつもと違って私の思いをただただ書いていく記事になりそうです。

日常生活でも、対人関係でも、悪いところにはすぐ目が行くものですよね。
これって人間が動物である以上、仕方がない事なんだそうですよ。生き残らないといけないし、悪いことは危険ってことですから、それを回避するために注目がいくわけです。

しかし確かに入り口が悪いところにせよ、その後の行動で何を、どの部分を受け入れるかは全くもって自分次第だし、選ぶことはできるとアドラー心理学では考えたいし、私もそう考えたいんですね。

例えば家族で暮らしていたりすると、ある時相手の嫌いな部分がみえてどうしようもなく嫌になるわけですよ。もうこの人とはやっていけないわって。

でもこれってとても勿体ないと私は思うんです。
多分その嫌な部分って、その人のほんの一部だと思うんですよね。10あったら1~2くらいだと思う。これが過半数だったらそもそも付き合い自体がないでしょうからね。つまり残りの8~9ってのは良い部分というわけですよ。でもどうやらその8~9もある良い部分には目を向けたくないらしいんです。1~2しかない嫌な部分で人を評価してしまう。こう考えてしまうのは私個人的には自分にとっても相手にとってもあまり幸せではないなと思うんですよね。1日のうち3分だけ嫌なところがあるだけならそこに目を向けず、残りの23時間と57分良い人なわけですからそこを認めてあげて、自分自身も幸せだなと感じたいですよ。

そして嫌な部分を見てしまう人についてもう一つ私が思うのは、きっとこういった人は目の前の相手と暮らしていないんではないかなと思う。多分自分の中に理想の相手がいて、その人と暮らしている。だからきっと8~9割の良い部分しか認めず、しかもそれがもはや10割で当たり前と化して、幸せな状況や感謝などを忘れちゃうんだと思うんです。だからたまに出てきた悪い部分は絶対的な悪で排除しようとしちゃう。

人間って不完全な存在ですから、1~2割の悪い部分があるなんて当たり前ですよ。じゃああなたは完璧なんですか?って私は聞きたい。笑
自分にも相手にとってよろしくないと思われるところがあるだろうに、自分は良くて相手は許さないのはちょっと優しくないんじゃなかなと思うんです。

1~2割の悪い部分があるからこそ、その人の良さは際立つし、 その人はその人で「或る」ことができるんです。

これは何も人間関係だけではなくて、例えばお買い物でもそう。
着目するところのお話ですから、お金を払う、ものを手に入れるって二つの現象があるならどちらに注目する人生にするかってことです。これも自分で選ぶことができますね。

例えば不幸に感じてしまう人はもしかしたら「お金を払う」というところに注目してしまうのかもしれません。お金を払うことで、お金が減りますよね。数字が減ったところを注目して、心が貧しくなる。でもきっと幸せな考え方の人は「ものを手に入れる」というところに注目して、生活が豊かになったとか、自分の気持ちが満たされたとか考えるかもしれない。お金を払えた自分も凄いと思えるかもしれない。

起きた現象や客観的な事実はあるがままですが、それをどのように受け止めるか、どの部分を受け入れるかは自分が決めることができるし、決めることができるということに気づいて、内なる自由を獲得出来たら私は幸せだと思うんです。

まぁ私が何と言おうが、生き方は人それぞれですし、私も別に「この生き方は悪い!」と他人の生き方を否定するつもりも全くありませんから、ご自身の好きなように生きていただいたらそれでいいと思います。ここまで言っておきながら。笑

ただ私は「こういう生き方は私にとってはとてもいいと思うんだけど、どうですかね?」ってくらいのスタンスでいつもお話ししたいと思っております。

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オーディションの悩みと、先生からのプレッシャー。

試験などとは少し性質が違い、「オーディション」というものは非常に人間関係が絡んできて、時に自分を苦しめる厄介な存在となります。
自身の「パフォーマンス」という、点数が本来つけられない内容を審査するわけですから、そこには当然様々な立場の人の「主観」が入ってくるわけです。

「オーディション」などで、悩んでしまう時の心のあり方をお話を通してお伝えします。

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できることに目を向ける。

梅雨らしいぐずついた天気が続きますね。

って、昔ならこう思ってたんですが、最近では雨が降っても「あー雨粒が気持ちがいいな」とか「雨で茂る草木の匂いが良い感じ」など、結構楽しんでいます。
 
心理学者のアドラーはこう言っています。
 
重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである。
 
そういったことから、アドラーの心理学は元来フロイトやユングのような「所有の心理学」に対し、「使用の心理学」とも言われました。

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自分を好きになるために。

みなさんはどんな時に「幸せ」を感じますか?

ご飯を食べている時、ゴロゴロしている時、友達と話している時、大切な人と過ごしている時。

人によって様々ですね。

以前のブログでわたしは「課題の分離」から利己の追求がめぐりめぐって利他に繋がると言いました。↓前回ブログ↓

「やりたいことがあるなら、やっちゃえ!

アドラーの心理学ではこの健全な利己の追求が利他にもつながり、自身の幸せにもつながっていくのです。そして健全な幸せを感じるためには条件があります。 “自分を好きになるために。” の続きを読む

自分を知る。

自分のこと、ちゃんと知ってますか?

どんな性格で、どんな口ぐせがあって、どんな思いぐせがあって、長所は?短所は?

「自分」って、知ってるようで意外と知らないことが多いんです。

自分が自分自身に傷つくのを恐れて無意識に目をつぶってる部分もあります。

でもそれも引っくるめて受け止めてあげてください。自分の全てを優しく受け入れてください。ありのままの自分を理解してあげてください。誰と比べるもなく、そのままでいい。だってあなたは充分過ぎるほど素晴らしい。これは誰がなんと言おうと揺るがない事実なんです。 “自分を知る。” の続きを読む

他人に振り回されてしまう時。

手をつなぐ
手をつなぐ

人間関係って、うまくいかない時は全然うまくいきませんよね…。わかります。グルグルしすぎてもうどうしたらいいか分からなくなります。

こう思えば少し楽になるかも。

人はそれぞれ違った世界を生きています

1つとして同じ世界はありません。私の見る「赤色」とあなたの見る「赤色」は違って見えます。あなたの「1分」と私の「1分」は違います。当然その人の世界ごとに「世の中の常識」「世の中のルール」「物事の考え方」なども違います。 “他人に振り回されてしまう時。” の続きを読む

一人で抱え込んでいませんか?

人はしばしば、自分のことのみならず相手や他の人のことの問題まで一人で抱え込み、本来動かしようがないはずの問題も、自分の問題として自分が解決しなくてはならないと出口のない暗いトンネルを知らず知らずのうちに走ってしまう事があります。

その暗いトンネルには悩んだ本人を外に出さんとする、様々なトラップが仕掛けてあるんです。それは今までの自分が生まれ育った環境であったり、自分の人生に対するあり方、嫌な思い出、そして劣等感などです。それらがネガティブな鎖となって暗いトンネルを走っている本人にいつの間にか結びつき、気づいたときには同じところを何度も何度も行ったり来たりしてしまうのです。 “一人で抱え込んでいませんか?” の続きを読む