あがり症の心理カウンセリングについて

あがり症の
カウンセリングについて

心理カウンセラーの田山です。
私のカウンセリングにはあがり症や対人恐怖などでのご相談も多くございます。
これからの時期、また人と接する機会も増えてくると思いますので、あがり症などをテーマにカウンセリングでどんなことをしていくかなど、少しお話ししていこうかなと思います。

|あがり症とは

あがり症とは、人前で何かすることに対して強い不安や緊張感を覚える症状のことを指します。医学的な診断名としては、社交不安障害という大きな括りの中のひとつです。

まずはあがり症(社交不安障害)のチェックをしてみましょう。下記のチェックリストの項目を見ていただいて、該当するなと思われたものはどのくらいありますか?

  人前に出ると極度に緊張する。

  人前で話す時にパニックになってしまう。

  人前で話す時に頭が真っ白になってしまう。

  人前で話す時の胸のドキドキがしんどい。

  人と接することが苦手だ。

✅  相手が自分のことをどう思うか気になる。

✅  電話を人が聞いていると上手く話せない。

✅  人の視線が辛い。

✅  顔が赤くなる。

✅  話そうとすると言葉が詰まる。

✅  人前で食事をすることに恐怖を覚える。

✅  人といる時、異常に汗をかいてしまう。

✅  自分が臭いのではないかと不安になる。

✅  人前に出ると手や足、声が震えてしまう。

✅  いつも人から聞き返される。

✅  早口と言われる。

✅  話し方がとろいと言われる。

✅  上手く話すのが苦手だ。etc


上記の内容で3つ以上当てはまる方は、あがり症の要素を持っているかもしれません。

|私はあがり症でした

何を隠そう、私は極度の緊張しいでした。

人前に出る時。

電話をかける時。

電話を受ける時。

人の視線が気になる。

頭が真っ白になる。

心臓バクバクですよ。

口から心臓が出そうなぐらい。

よく市販で売られている精神安定剤を使用していました。

人と食事する時も、自分の食べ方が相手にとって不快じゃないかなとか気になって仕方がなかったです。

疲れましたね。

周りが気になるし、それでもその辛い状況を乗り越えないといけないし、拗れていた時は大変でした。

これは私の持論ですが、HSP気質を持たれている方はあがり症などの社交不安系の症状も持たれていることが多い気がします。

でもね、安心してほしいんです。

あがり症は改善します。

それを解決してくれるのが私が出会った心理学なんです。

|あがり症は改善する

カウンセリングにいらっしゃる方は例えば以前に「話し方教室」などに通ったがダメだったとか、病院でお薬もらったとか、カウンセリングなどやってみたがダメだったなど、すでに克服するために色々試してきた方もいれば、相談自体初めてで不安が一杯という方まで様々です。

こういったあがり症などをはじめとしたいわゆる対人恐怖、社交不安などを抱える方々は、きっと私のところへメール・電話、まして足を運ぶのにもとてもエネルギーいると思うんです。

ですが、それでも行こう!と決心し、カウンセリングに来られる勇気と行動力にいつも励まされています。

初めてお会いして、私は最初にお話を伺うんです。

「どんなお話か教えていただいてもよろしいですか?」

みなさん多くの方がこう答えます。

「あがり症で、人前で話すのが苦手なんです。上手く話せないし、言うこと忘れちゃったり…、色々試したんですがダメで…。でも先生、あがり症は改善すると仰ってましたよね?」

私はこう答えます。

「はい、あがり症は改善しますよ。でもこの言葉は正確ではないかもしれません。正確に言うのなら、あがり症が気にならなくなる、かもしれませんね。」

こうお答えしますと大体「あがり症はなくならないんですか!?」と返されることが多いです。

実はここがあがり症などの症状の克服を阻んでいる考え方なんですね。
「あがり症」という症状をなくそうとしているといつまでも改善しないんです。

なぜなら症状というのは今の自分にとって必要で現れているんです。

必要なものは取り除いたら不便。

無理やり取り除けば今度はあがり症というのは姿を変えて別のものになって現れるでしょう。

だから私のカウンセリングではあがり症についてのセッションを行いはするのですが、「あがり症」自体に直接アプローチするというか、あまり「あがり症」をなくそうとしてアプローチすることはありません。

最初は皆さん不思議そうな感じなんですが、でも何回かセッションを続けていくと最後の方にはみなさん確かに「あがり症が気にならなくなった」といって笑顔でカウンセリングないし心理療法を終えていかれます。

だから改めて言いますが、「あがり症は改善する」のです。

|あがり症でも話せる

あがり症に対して、話し方の教室などに通われたことがある方や、もちろんご自身で色々とお調べになった方もいらっしゃると思います。

私自身はスクールで話し方の講師としてマンツーマンレッスン、グループレッスンなども長年担当していましたのでその辺りの事情は分かるんですが、例えば「場数を踏む」であったり、その場における緊張への対処などはよく内容として扱われていたりします。

これらの方法や考え方も確かに有効ではあるのですが、その方向性が「あがり症をなくす」ことを念頭にしていくと上手くいかないんです。

今まで多くの方と接してきて、みなさんよく思われている考え方は「あがり症だから、人前で話すのが苦手である」という考え方です。

このように考えれば確かにそうも思えるんですが、これだと解決しないんです。

実は順番が違うんです。

「人前で話すのが苦手で話したくないから、あがり症を使っている」

これがあがり症を抱える人の無意識にある心理なんですね。

これはちなみにあくまで一例です。

もしかしたら「話すことで傷つくのが嫌だから」ということもあるかもしれません。

この部分は人によって様々な理由が考えられます。

例えば他には人から変な目で見られたくないとか、失敗するところを見られたくないとか、人からどう思われるかが不安とか色々あるかもしれません。

ここで言いたいのは、あがり症が原因で、人前で話せないことが結果であるのではなく、人それぞれが無意識に持っている叶えたい未来、目的に対しての手段であるということです。

「あがり症」というラベリングのされている引き出しの中身を見てみれば、例えば心臓のバクバク、赤面、頭が真っ白になる、手足の震え、声の震えなどの様々な体の反応がありますね。

これらは確かに起きているんだけれども、必ずしも体のメカニズム的に話せない、音を発することができなくなることとは結び付かないんです。

こういった体の反応がありながらもお話しすることは可能ですね。

問題はこの体の反応に心が動揺して、そんな体の反応を起こしていしまうことに劣等感を感じてしまう自分の考え方にあるんです。

|あがり症を受け入れる

私のカウンセリングでの目標は、あがり症をなくして人前で話せるようになることではなくて、あがり症を持ちながらも人前で話せるようになることに重きを置いています。

こうすることで、結果あがり症も気にならなくなり、気にならなくなるということは実質その人の中から「あがり症」という概念が消えたことにもなります。

元来、あがり症というのは緊張による体の反応です。

これらは生理的なものですから取り除きようがないんです。
取り除いてしまったら身の危険が迫った時に真っ先に命を落としてしまう。

だから緊張している状態、あがっている状態というのはつまり正常に体が機能しているということなんです。

となると必要になってくるのはあがり症をなくすことではなくて、体の反応を受け入れ、劣等感をやわらげ、自分の抱いてきた考えを見直し、受け入れることを学ぶということになってきます。

ありのまま、あるがままを受け入れることを学ぶために、カウンセリングや心理療法を行っていくんです。

受け入れたうえで、その先の「場数を踏む」であったり、細かなテクニックをセッションの中で練習していき、みなさんに自信をつけていただきます。

|滑舌・発声も対応できる

もちろん劣等感を感じてしまう方の中には、考え方ではなくて例えば骨格の関係上、発音・発声が困難な方もいらっしゃいます。

私のカウンセリングではすべてのケースにまでとは言えませんが、ある程度の範囲まで滑舌の矯正や発声の訓練も行うことができます。

そのような部分にお悩みを抱えていらっしゃる方も、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

|迷ったら一度ご相談を

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

いかがでしたでしょうか?
今回はカウンセリングではどんなことに重きを置きながらあがり症に対してアプローチをしていくかのさわりの部分をお話しさせていただきました。

もちろん悩まれるポイントは人それぞれで、今回私がここに書いたことがすべてではありません。あくまで一例ですね。

自分の抱える悩みはカウンセリングで解決するのか、実際行うことはどんなことなのか、料金、期間はどのくらいなのかなど、分からないことあればお気軽にご連絡ください。

初回のメール相談も、初回のカウンセリングも現在無料で行っております。
みなさまの日常が、少しでも過ごしやすくなるようにお手伝い出来たら嬉しいです。

みなさまからのご連絡お待ちしております。

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