第7回あさおアドラー心理学勉強会

順調に回をかさね、もう7回目何ですね。昨日はとっても風が強い中、新たに2名の参加者がいらっしゃってくださいました。お越しいただきありがとうございました。今回も少し振り返りをしていきたいと思います。

|あさおアドラー心理学勉強会とは

そもそもあさおアドラー心理学勉強会とはなんぞやという方もいらっしゃるかもしれませんので、今回は少しそこの説明もしようかなと思います。

私は普段対人関係の悩みを専門にカウンセリングを行っておりますが、その基盤、専門としている心理学は「アドラー心理学」というものです。

これは1900年代初めころに活躍したオーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーさんが創始した心理学です。近年では『嫌われる勇気』というダイヤモンド社さんから出版されている書籍で一躍注目されたかなというのが記憶に新しいところですね。

どんな心理学かをすごく簡単に言えば、人は過去に起きた原因や事実で「今ここ」にある感情や症状などが決定されるのではなく、人は社会の人々との関りの中、未来にある隠れた目的・目標のために「今ここ」にある感情や症状を手段として、個人が内的な葛藤なく使用していると考えます。

私は個人的にこのアドラー心理学が他のどの心理学よりもしっくり来たのと、対人援助をする上で大変に役に立っているし、何より幸せに暮らせるようになったなと思ったことからアドラー心理学にどっぷりになっております。

カウンセリングの中で、例えばアドラー心理学に興味がある方などに教えていくことももちろんとても有意義と思うのですが、アドラー心理学はその思想からも「人と人との関りの中にある心理学」だと私は思っていまして、そのためにはやはりグループワークが効果的でしょうし、私自身の勉強のためにも、そして何より必要とされている方に気軽にお伝えする場を作りたいなと思ってこの勉強会を立ち上げました。

今では昨日入会されたお二人の新しい素敵な仲間を加え、全員で7名かな。多分参加された方は分かると思うのですが、とてもアットホームで笑い絶えない勉強会です。段々と輪が広がってきてくれたことが何とも嬉しいですね。

月2~3回のペースで開催しておりまして、いずれも木曜の18時半から20時まで「麻生市民交流館やまゆり」という施設で行っております。初回体験は500円で、その後の単発参加は800円、予め月3回とも出席されるという方は初回時に月会費2,000円を頂いております。

来てお話を聞いたり、みんなで話したりワークをしたりしていく中で抱えていた問題が解決することもよくあるんです。 ぜひご興味ございましたら気軽にお問い合わせの上、足を運んでいただけたらと思います。

あさおアドラー心理学勉強会 お問い合わせ

さて、振り返りですね。

|アドラー心理学の全体像

昨日は新しいお仲間もいらっしゃいましたので、アドラー心理学の概要をお話ししていきました。

いつできて、誰が作って、どんな意味で、どんな理論構成なのか。質疑応答を交えながら(そしてお菓子を食べながら笑)楽しく前半の講義部分を行いましたね。

アドラー心理学をちゃんと理解する上でやはり理論の部分は外せなくて、特にアドラー心理学を支える基本前提は理解しておかなければなりません。それを勉強会前半の講義部分で毎回解説をしていきます。

アドラー心理学は理論だけかと言われれば実はそうではなくて、とてもユニークな要素として「思想」を持ち合わせた心理学なんです。でもこの思想は口で説明するのは難しいので、私の方針としては軽く触れるくらいで、後半のワークなどで体験をもって理解していけたらいいかなと思っていたりします。

アドラー心理学を知ると色んなしがらみから解放され「自分の好きなように、周りを気にせずありのままに生きていいんだ」と思える方が多いと思います。でも実はここで終わるとアドラー心理学ではないんです。アドラーさんは人といかに協力して生きていくかがむしろテーマなんです。

その真髄の部分をそれぞれがその人なりの解釈で、ワークを通し体験してもらえたら嬉しいなと思っております。

アドラー心理学は実はやればやるほど厳しい心理学だったりするんです。笑

|勇気づけのワーク

後半のワークに関してあまりネタバラシはしたくないんですが、昨日は「その人の持っている力」について勇気づけのワークを行いました。

『勇気』というのはアドラー心理学ではとても重要なキーワードになってきます。この言葉に関しての解釈も決まった定義があるわけではないですが、勉強会ではその部分にも触れみんなで考えていったりします。

例えばある職場に勤めていて、仕事が思うように上手くいかない、上司からは怒られる、同僚には業績を抜かされる、後輩にはバカにされる、といったことが続いたら自分は何てダメなやつなんだと思い、どんどん悩みを抱え、自分を否定していくと思うんです。

これは何も職場に限った話ではないですが、こういう状態というのはまず自分の「良さ」や「力」というものをちゃんと理解していないことが多い。そしてその「良さ」や「力」をどのように活かしていけるかの方法を知らない。そしてそもそも自分に適した生き方をしていないこともあるかもしれません。

だからまず自分に備わった力をどんなものか知るワークをします。これやってると楽しいんです。短所と思っていたところも長所ですから。自分がジャッジするまでは「力」というものは長所でも短所でもないんです。持っている力を自分のどんなロジックでどう捉えるかは完全に自分次第なんです。

一つ昨日実際に行ったワークで、私が体験したお話しをしますね。

|ワークでの私の例

昨日は人数の関係もあり私もワークに参加しました。

私がひとつ自分の思う短所と思うところ、嫌だなと思うところをあげまして、それは「やらなきゃいけないことに中々すぐに取り掛かれず、先延ばしにして、結果最後大急ぎでやっつける」でした。

これを相手の方に伝え、こう言い換えてくれたんです。

田山「やらなきゃいけないことに中々すぐに取り掛かれず先延ばしにして、結局最後大急ぎでやっつけることになるんです。」
相手「それっていつも期限には間に合うんですか?」
田山「はい、期限には間に合いますね。」
相手「ならそれは少しの時間でも終わらせることができる力があるってことですね。」

これはまさにですよね。
自分は中々取り掛からないことに対して罪悪感なり、不安なり、焦りを感じているわけですが、結局締切には間に合うわけで、それはつまり「最低こんだけの時間があれば終わる」ということが無意識的にわかっているということです。それにその短い期間でちゃんと終わらせる処理能力もどうやらあるらしい。

めんどくさがりと思っていても、それは実は「できる自分」をどこかで確信しているのかもしれないし、案外自分という存在は捨てたもんじゃないんです。

中々取り掛からないことにより起こるこの私の感情も、自分自身のライフスタイルから私自身が作り出した感情だなとよくわかります。

大体こういう状況に陥る時はやらなくてはならないことの全体像を把握することをせず放っておいてしまうので不安も当然起きますし、焦りも出ますね。罪悪感は私の私的な意味づけかなと思う。

だから予め見立てをたて、スケジュールを決めてしまえば、取り掛かるまでの期間、不安になることも焦ることも、加えて罪悪感を感じることもなくなりますね。

やらねばならぬことを今やろうが、後でやろうが、締め切りに間に合うならどちらでもいいんです。後でやるならやるで、それまでの時間を幸せに効率的に使ったらいいだけの自分の課題ですね。

このワークでは本当に多くの気づきがあるもんですから、ぜひ一度体験しに来ていただけたらいいなと思います。

|まとめ

この勉強会は私もとても勉強になる。色ろんな人の色んな意見を聞けますし、「そういう捉え方もあるな!」と引き出しが増えます。

個人心理学の「個人」というのは決して「自分」という意味ではありません。一人で学んでいるとどうしても自分に都合のいいような「自分心理学」になってしまいます。これは私自身が学びに行ったアドラー心理学の講義でも言われていたことです。

アドラー心理学は人と人との関りや協力の中で学べるものです。ぜひ閉じこもらず、気軽に足を運んでいただいて、楽しく多くの気づきとともに学んでいただけたらなと思います。

次回は来週26日かな。
ご質問や参加のご希望など、お気軽にお問い合わせください。

みなさまとの出逢いを楽しみにしております。

ASAO ADLER STUDY あさおアドラー心理学勉強会

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