人はしばしば話し合いを言い争いに変えてしまう。

話し合いがいつの間にか相手の人格攻撃になるなんてよくありますよね。
そんなギスギスしないで仲良くあってほしい。
一人ひとりが穏やかになったら世界はもっと変わると思うんです。
そのためにもまず「相手、相手」ではなくまず「自分」を見つめなおしてほしい。

対人関係にトラブルが多い人って、信念が偏ってしまっていることが多い。

勝ちたい。
認められたい。
選ばれたい。

これに執着していると物事を勝ち負けでしか判断できなくなってしまうようなんです。
白か黒か。0か100か。
何気ない話し合いが、いつの間にか言い争いになるのはこの信念で生きている証拠です。

何かを言われてカチンときた。
怒りをもって言い返す。
相手も怒りを向けてこられたことに対して怒りで対応する。
言い争っているうちに、そもそも私たち何を伝えたかったんだろう。
その言い争いの目的はいつの間にか「相手を負かすこと」に変わっているんです。
「言い争いに勝つ」ことがゴール。

人によっては相手がしてきた過去の出来事を大量に持ち出し武器にする人もいますね。
これは単に罪状を積み上げて「あなたは悪い!私は正しい!」をしたいだけなんです。
そんな罪状話し合いに必要ない。
今を解決するのに何も役に立ちませんよ。
ただ単に勝ちたいだけ。相手を支配したいだけ。屈服させたいだけなんです。

そんなコミュニケーションが良い方向にいくと思いますか?
その人と仲良くありたいなら、偏った信念は捨てちゃった方がいい。

仮にどちらかが言い負かしたとしましょう。
言い負かされた方はどうなりますか?
個人心理学では「復讐」という段階に入ります。
恐ろしいでしょ?
戦いは終わらなくなるんです。

子どもではないのだから、落ち着いて理性的に会話したらいいと思う。
できないとしても心がけるくらいはできると思う。
私たちは敵同士じゃなく、みんな仲間で味方でありたい。
だからできる範囲で手助けしたい。
手を取り合いたい。
もっと平和にいけると思うんです。

分かってほしいな、この切実な気持ち。
分かってもらえたら嬉しい。
ネガティブなコミュニケーションは何も生まないということを。

こんなこと言ってもやはり「相手が悪い」「相手が今までこうしてきたから仕方がない」と喰い下がってくる人もいます。怒っていないといいながらも言葉にトゲがあったり、嫌味を付け加えたり、そんなのも周りからはバレバレです。もっとも伝わるようにわざとやっているのでしょうが、それもはっきり言って幼稚ですよ。
そんなことをする意味がない。相手と仲悪くなりたいのであれば別ですよ。

でもいい加減「悪いあいつ、可哀そうな私」は卒業しませんか?

人のせいにしてたらいつまで経ってもうまくいきません。
何かのきっかけで言い争いに発展するというのは、別に相手のせいでもなく、そうなりうる一触即発の人間関係をあなたが築いてきたということです。
その事態を招いたのは自分です。
一人ひとりが自分の範囲で責任を持てるようになれたら、世の中はもっと変わっていくかもしれないと思う今日この頃です。

上も下もない。
勝ちも負けもない。
みんな対等で、横の関係です。
自分を受け入れ、相手を信頼し、みんなに貢献していく。

少なくとも私はこれをできる限り実践して、願わくばまわりに伝わっていったらいいなと思います。

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