なんで私だけ、こんなに不運なのか。

今日の会議で使う資料を忘れた。
自分のせいではないのになぜか上司に怒られる。
お弁当買ったら店員さんがソースをつけてくれなかった。
傘を買ったら雨が止んだ。

不運である証拠はあげたらキリがないですよね。
でもこれは決してあなたが不運の星のもとに生まれたからではありません。

少し耳が痛いかもしれませんが、
それはあなたが不運の結果を選んでいるからにすぎません。
その時起きた出来事自体には善も悪も、幸も不幸もありません。
起きた客観的な事実に対して、意味づけしているのはあなたです。
起きたことがもし不運と感じるなら、それはあなたが自分の中から不運な背景を見つけ出し、それを出来事に結び付けただけなんです。

自分自身への劣等感に対しても同じことが言えます。
個人心理学を提唱したアドラーはこういっています。

「心に影響を与えるのは劣等性そのものではなく、劣等性への子供の態度とその後の成長である。」 引用元:人生の意味の心理学(下)

この文章は子供に関して言及した一文ですが、大人にも言えることです。
自分の持っている劣っている客観的な事実の部分に対して、どういった態度で向き合い、解釈し、意味づけして人生を歩むかで、どんな主観世界を生きるかが決まってきます。

何をしてもツイていない人というのは心のどこかで、「不運でいい、不運でありたい」と思っていることが実は多い。
それはなぜかというと、その方が注目されますし、気にかけてくれるし、課題に向き合わなくていい理由にもなるし、課題に失敗したときの理由にもなるからです。

確かにどうしようもなく本当にタイミングが悪い時もあります。
しかし、その世界や思考から抜け出したいと思うなら起こった出来事に対して「プラスの結果、理由」を見つけ出してください。これは長年の思考グセですから、訓練あるのみです。それで世界は変わります。

起きた出来事にはかならず、プラスの要素とマイナスの要素がともに存在しています。
いつもは息をするようにマイナスの要素を選んでいたところを、プラスの要素を選び取るのです。

具体的には出来たこと、ツイていたことを見出してください。
これは起きた結果に対するアプローチですが、これから起こる出来事を事前にプラスに変えるということもできます。

私は小田急線ユーザーですが、小田急線は利用者が非常に多く、恐ろしいほどの満員電車となります。暴言や舌打ち、押し合いや足の踏みあいが行われている満員電車は毎日乗っているだけで心がすさんできますよね。その末、私は朝の満員電車の中倒れたことがあります。

人は「満員電車に乗らなきゃいけない」と思って、当然の事のように満員電車に乗り込みますが、私は時間帯や一本見送るなどして満員電車に乗る選択を辞めたんです。

そしたらどうでしょう。
世界が違います。
読書をしたり、知り合いと話したり、少なくとも険しい顔をしている人たちはほぼおらず、今まで無理やりでも乗り込んでいた満員電車が嘘のようです。

現在小田急線は本数が増え、快速急行のあとにすぐ急行が来ます。無理に快速に乗らず急行に乗っても差は数分です。それだけで世界が違うんです。

これに対して「それに乗らなきゃいけないんだよ!」とか「その時間しか無理なんだよ!」という反論は受けつけられません。その事実を選択しているのはあなただからです。その世界から本当に脱却したいと思うのであれば、方法を考え、選択を変えるしかありません。満員電車に乗らなくていい世界は確かに存在するのです。

「なんで私だけ、こんなに不運なのか。」

結果に対する、受け止め方を変える。
選択によって、結果を変える。

「私って、なんでこんなに幸運なのか!」

あなたが選択してください。

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