喧嘩ばかりなのは、「役割期待のずれ」?

口を開けば喧嘩ばかり。
親しい関係だったはずなのに最近は上手くコミュニケーションも取れず、ストレスが溜まる一方。そんな負の連鎖にハマっていませんか?
原因はもしかしたら「役割期待のずれ」かもしれません。

人にはそれぞれ相手に期待している「役割」があります。

「よく面倒を見てくれて、何でも言うことを聞いてくれるはずの旦那」
「友達のように接することができるはずの娘」
「困った時は必ず助けてくれるはずの友達」

気を付けなくてはならないのは、これはあくまでも自分が勝手に思っていることです。
自分がそう思っているからと言って、相手がそのように思っているかはわからないもの。

いつの間にか自分の考える「相手の理想像」を強要していたり、相手が自分からそんな役割を期待されていることなどつゆ知らず、自分の思い描く「相手像」のままコミュニケーションを取り続けていると、どんどんお互いにストレスが溜まってきて対人関係のトラブルに発展してしまうんです。

もちろんこの逆もまたしかりです。
相手が思う「あなたはこういう人」という思いを、全然違うのに押し付けてきたりしていたらストレスですよね。
相手は悪気はないし、無意識だから余計にたちが悪いんです。

このような対人関係のトラブルを改善するためにまず覚えていてもらいたいことがあります。

他人は自分の期待を満たすために生きてはいない。
自分もまた他人の期待を満たすために生きてはいない。

一人として同じ感覚を持ち合わせている人はいません。
みんな一人ひとり考え方や感じ方が違うんです。
だから何をしても喧嘩をしてしまったり、コミュニケーションがうまく取れない場合は、お互いに期待していることに相当なズレがあるかもしれません。

こういった状態になると自分を責めたり、相手を責めてしまったりするけど、どちらも悪くないんですよ。

まずはお互いの認識を再確認することが大切。
怒んなくたっていいの。そんなのは必要ない。
人が違うんだから、思い通りにならないのが当たり前なの。

対人関係療法では「交渉中」と言われる段階です。
自分は相手に何を期待してしまっていて、また相手は自分に何を期待しているのか。
そして実際に私が相手の期待にどれだけ応えられるのか、相手はどうなのか。

ここを検証していかなきゃいけません。

人が違うから当然期待の度合いを調整するのですが、これは妥協じゃないです。
お互いに存在を尊重しあい、より良い関係を続けていくために双方が寄り添っていくんです。

行動として実際に応えられない場合は、関係を終わらせなくてはいけないこともあります。しかし、この「交渉」をやるかやらないかで全然違います。
そこにネガティブな感情、怒りや嫉妬、憎悪などは一切いらないんです。

ネガティブな感情を出すのは、相手を自分の考えで支配しようとしているからそのような感情を取り出すんです。

大事なことだから何回も言いますが、そんな感情必要ないんです。
使おうとすることがそもそもナンセンスかもしれない。

平和に解決できるよ。
なぜなら人が違うから。
人が違うから考えが違うことは当たり前なの。

「役割期待のずれ」

こじらせばうつ病にもつながるあなどれない悩みです。
関係改善をしたいのにコミュニケーションが上手くいかずストレスが溜まる一方なら、自分は相手に何を期待してしまっているかをまず考えてみてくださいね。
そうすればおのずと相手が思っていることも薄っすらと見えてくるかもしれません。

この世界は非常にシンプルです。
対人関係もまたシンプルなんです。
怒りなどのネガティブな感情で視界を曇らせず、明るく清々しい人間関係を楽しんでいってください。

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